(cache) 与那国馬疾走 浜競馬楽しむ/28年ぶり「んまはらし」 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  【与那国】与那国馬の浜競馬「んまはらし」(主催・与那国町自治公民館連絡協議会)が三日、二十八年ぶりに与那国町なんた浜で行われた。  農作物を馬で運んだ経験のある高齢者から町内の乗馬クラブで腕を磨く小学生までが、思い思いに手綱をさばき、直線百二十メートルのコースを疾走した。  与那国馬は日本在来馬八種のうちの一種で農耕馬として利用されたが、一九七○年代に二十数頭に減少。町民らが七六年に保存会を結成し、現在は約百二十頭まで回復した。  「乗ってこそ馬」―。絶滅の危機を免れた馬を観光などに生かそうと、まずは浜競馬で、体高一二○センチ、体重二○○キロほどの小型で、おとなしく乗りやすい馬の特性をアピールした。  「んまはらし」は、害虫を海に流すことで豊作を祈願する「物忌祭(ムヌン)」の後、各集落から馬を持ち寄り、浜で競わせていたかつての伝統行事。当時の町民らの娯楽が、与那国馬活用の新たな場となるか。「与那国馬ふれあい広場」の久野雅照代表(57)は「生き残るためには、乗る楽しさを知ってもらうしかない」と期待する。
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      【沖縄タイムス】