麻生政権で死刑執行された飯塚事件のナゾを追う
2012.12.22 Saturday
JUGEMテーマ：日記・一般
昨日から福岡に来ています。
以前から関心のあった飯塚事件を調べてみようと思ってきました。
この事件は今から20年前の1992年2月に福岡県飯塚市で起きました。
当時小学校1年生だった二人の女の子がいたずらをされて殺された事件です。
逮捕されたのは飯塚市に住む久間さんという54歳の男性でした。
久間さんは一貫して無実を訴えていました。
直接証拠はありません。
ただ当時売出し中のDNA鑑定が行われ、女児の膣内から検出された
DNAが決め手とされました。
そして死刑判決が確定しました。
当時は、このDNAで足利事件が解決したばかり
東の足利、西の飯塚と呼ばれていました。
しかし、その後足利事件のDNA鑑定は間違いだったことが分かり
その後、再審無罪となったのは報じられている通りです。
足利事件の再鑑定を受けて同じ技術で鑑定されたこの事件も
再審準備が進められていました。
しかし、その最中、久間さんに死刑が執行されたのです。
死刑が確定してからも無実を訴え続けていた久間さん、どんな気持ちだったでしょう。
久間さんは逮捕当時、奥さんと8歳のお子さんがいらっしゃいました。
ご家族も離婚もしないで久間さんの帰りを待ち続けました。
久間さんが死刑を執行されたのは
まさしく、足利事件が再審へと進んでいく2008年です。
時の内閣は麻生内閣で死刑執行を指示したのは森英介という政治家です。
今回の選挙でも当選しました。
さて、現在この飯塚事件は再審請求審が行われています。
この再審請求審の中で興味深い事実が浮かび上がってきました。
DNA鑑定が改ざんされていた疑いがあるのです。
下の写真が裁判で提出されたDNA鑑定の証拠写真ですが
非常に暗くなっています。
DNAの反応を示す線の部分が見にくくなっています。
見にくいので、赤で印がつけられたりしています。
しかし実際のネガはこうではありませんでした。
証拠開示でネガとポジが出てきました。
下に示してあるのがそのポジです。
このポジの線で囲まれた部分だけが切り取られて提出されました。
実は、切り取られた部分の外側にも反応がありました。
さらに実際は反応が出ているのに、暗くすることで反応を消している跡が見つかったのです。
この消された反応の跡がなにを示しているのか？
実はこの反応を消すことでDNAの型を誤導していたのです。
久間さんのDNA型はMCT118型で16-26型とされていました。
しかし、その根拠が崩れるわけです。
であれば、再鑑定すべきですが
検察は「全量消費してしまったので再鑑定できない」としています。
当時、DNA鑑定は「2ミリ×2ミリの資料があればできる」とされていました。
飯塚事件での試料の写真です。
2センチ近くあります
100倍近い量があったわけです。
この資料は科捜研で鑑定の後、
帝京大学の石山教授に再鑑定が依頼されました。
結果的に石山教授は「鑑定不能」としました。
このときのことを石山教授はこう本に書いています。
「筆者らが分析した検査資料はほんの小さな糸くずに薄茶色との変色が見られる程度でこれが血痕かなというものであったが、元々の資料の写真を観察して唖然とした。かなり大きな布へん（直径が1センチ以上あった）に血液が真っ赤になるほど付着していたのである。
筆者はそれと自分たちが取り扱った資料との違いを検察官に質問したところ『実験者が慎重に何回も検査しなおしたから』ということであった。何回も検査し奈緒薄ということじつぃがすでに鑑定をおこうなう資格がないことを物語っている」（DNA鑑定入門・石山いくお」
科捜研は本当に全量消費したのでしょうか？
したとすればなぜ、でしょうか？
本当は持っているのではないかと行く気がしてなりません。
昨日から福岡に来ています。
以前から関心のあった飯塚事件を調べてみようと思ってきました。
この事件は今から20年前の1992年2月に福岡県飯塚市で起きました。
当時小学校1年生だった二人の女の子がいたずらをされて殺された事件です。
逮捕されたのは飯塚市に住む久間さんという54歳の男性でした。
久間さんは一貫して無実を訴えていました。
直接証拠はありません。
ただ当時売出し中のDNA鑑定が行われ、女児の膣内から検出された
DNAが決め手とされました。
そして死刑判決が確定しました。
当時は、このDNAで足利事件が解決したばかり
東の足利、西の飯塚と呼ばれていました。
しかし、その後足利事件のDNA鑑定は間違いだったことが分かり
その後、再審無罪となったのは報じられている通りです。
足利事件の再鑑定を受けて同じ技術で鑑定されたこの事件も
再審準備が進められていました。
しかし、その最中、久間さんに死刑が執行されたのです。
死刑が確定してからも無実を訴え続けていた久間さん、どんな気持ちだったでしょう。
久間さんは逮捕当時、奥さんと8歳のお子さんがいらっしゃいました。
ご家族も離婚もしないで久間さんの帰りを待ち続けました。
久間さんが死刑を執行されたのは
まさしく、足利事件が再審へと進んでいく2008年です。
時の内閣は麻生内閣で死刑執行を指示したのは森英介という政治家です。
今回の選挙でも当選しました。
さて、現在この飯塚事件は再審請求審が行われています。
この再審請求審の中で興味深い事実が浮かび上がってきました。
DNA鑑定が改ざんされていた疑いがあるのです。
下の写真が裁判で提出されたDNA鑑定の証拠写真ですが
非常に暗くなっています。
DNAの反応を示す線の部分が見にくくなっています。
見にくいので、赤で印がつけられたりしています。
しかし実際のネガはこうではありませんでした。
証拠開示でネガとポジが出てきました。
下に示してあるのがそのポジです。
このポジの線で囲まれた部分だけが切り取られて提出されました。
実は、切り取られた部分の外側にも反応がありました。
さらに実際は反応が出ているのに、暗くすることで反応を消している跡が見つかったのです。
この消された反応の跡がなにを示しているのか？
実はこの反応を消すことでDNAの型を誤導していたのです。
久間さんのDNA型はMCT118型で16-26型とされていました。
しかし、その根拠が崩れるわけです。
であれば、再鑑定すべきですが
検察は「全量消費してしまったので再鑑定できない」としています。
当時、DNA鑑定は「2ミリ×2ミリの資料があればできる」とされていました。
飯塚事件での試料の写真です。
2センチ近くあります
100倍近い量があったわけです。
この資料は科捜研で鑑定の後、
帝京大学の石山教授に再鑑定が依頼されました。
結果的に石山教授は「鑑定不能」としました。
このときのことを石山教授はこう本に書いています。
「筆者らが分析した検査資料はほんの小さな糸くずに薄茶色との変色が見られる程度でこれが血痕かなというものであったが、元々の資料の写真を観察して唖然とした。かなり大きな布へん（直径が1センチ以上あった）に血液が真っ赤になるほど付着していたのである。
筆者はそれと自分たちが取り扱った資料との違いを検察官に質問したところ『実験者が慎重に何回も検査しなおしたから』ということであった。何回も検査し奈緒薄ということじつぃがすでに鑑定をおこうなう資格がないことを物語っている」（DNA鑑定入門・石山いくお」
科捜研は本当に全量消費したのでしょうか？
したとすればなぜ、でしょうか？
本当は持っているのではないかと行く気がしてなりません。