像の外郭部(枠組)を成しているような主要ないくつかのポイントを、まず測定によって位置づけます。これらを外(延)点と呼びます。この外点を基点として垂直線V・水平線Hを上下あるいは左右に伸ばして他の各部の点を位置づけていきます。ある点から基準線をひくことによって、この基点の系の近傍にこれに類すると見られる点を枚挙的にとらえていくわけです。 こうして位置づけられた主要ないくつかの点を結んで、像の大まかな形象を形成します。この方法は、つまり「1(基点)を知って10を識る」論法ですから、まず「1」となる基点がしっかりしていなければなりません。又基点と同じ線上にある点は稀で、多くはその近傍のやゝ右とか左とかとなりますが、そのずれがどれだけかは分量の感覚によっています。 順序は、あくまでも大局的なポイントからはじめ、垂直(V)系と水平(H)系のそれぞれを系統別に進めていきます。
第10回;<線関係法>形象 第11回;<線関係法>色価 第12回;<面関係法>形象 第13回;<面関係法>色価 第14回;<体制法;概観> 第15回;<線体制法> 第16回;<面体制法> 第17回;<構成法;概観> 第18回;<点構成法>