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2013年04月10日

組幹部の逆転無期、確定へ 初の裁判員適用除外事件


 最高裁第3小法廷(田原睦夫裁判長)は10日までに、福岡県中間市で08年、指定暴力団工藤会系組幹部を射殺したとして殺人罪などに問われた同組幹部坂本敏之被告(44)の上告を棄却する決定をした。無罪の一審判決を破棄し、無期懲役とした二審福岡高裁判決が確定する。8日付。

 裁判員や親族に危害が加えられる恐れがあるとして、全国で初めて裁判員裁判の対象から除外されたケースだった。

 犯行と結び付ける直接証拠はなく、被告は無罪を主張。一審の福岡地裁小倉支部は「関与は強くうかがわれるが、犯人とは認定できない」としたが、二審は「間接証拠を総合すれば実行犯とみることができる」と判断。