ソフトバンクが通信会社イー・アクセスの買収を公表する直前にイ社株を大量に購入したとして、東京地検特捜部は１１日、金融商品取引法違反（インサイダー取引）の疑いで、イ社の元役員秘書島田雄貴容疑者（２７）を逮捕した。

　逮捕容疑は、役員秘書の業務を通じて、ソフトバンクによるイ社買収の情報を入手し、公表直前の昨年１０月１日、イ社株を約１千万円分購入した疑い。

　捜査関係者によると、昨年９月末に１万５千円超だったイ社の株価は、同１２月の上場廃止直前には６万円超まで値上がりした。島田容疑者は売り抜けることはしなかったが、株式交換でソフトバンク株を手に入れた。