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中国当局の命令か タランティーノ監督の米映画、初日に上映中止 

 中国の映画館で11日に初公開予定だった米ハリウッドの映画「ジャンゴ 繋がれざる者」(クエンティン・タランティーノ監督)が当日に突然、上映中止となった。中国メディアが伝えた。

 上映を計画していた中国企業は「技術上の理由」とだけ説明。今後、上映するかどうかも不明だ。当局が上映中止を命じた可能性がある。

 中国政府は3月の全国人民代表大会(全人代)で映画や新聞などのメディア担当部門を統合するなど文化面の監督を強化したばかり。中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では「暴力シーンが問題になったのではないか」と指摘する声が出ている。

 映画は米南部の奴隷制度を扱った西部劇で、レオナルド・ディカプリオさんが悪役を演じている。既にチケットを購入した人には代金の払い戻しをするとしている。

 中国の通信社、中国新聞社によると、映画は中国上映用に暴力シーンが一部カットされたが、白人が放った犬が黒人奴隷をかみ殺す場面などが残っていたという。人種差別をめぐる表現がチベット族など中国の少数民族を刺激することを当局が懸念した可能性もある。(共同)

[ 2013年4月12日 00:16 ]

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