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論文捏造疑惑の元教授 14論文52カ所で捏造 京都府立医大調査委が報告書
2013.4.11 23:43
京都府立医大(京都市)を今年2月に退職した松原弘明元教授(56)が関わった論文に捏造(ねつぞう)の疑いが持たれている問題で、同大の調査委員会は11日、14論文で画像を加工するなどの不正行為があったと発表した。大学は松原氏に退職金の返還を求めることなどを検討している。
同日、会見した調査委員長の木下茂副学長らによると、松原氏が同大と関西医大に在籍していた間の18論文のうち、平成13~23年に公表された14本の52カ所で、別の論文から画像を流用したり画像内の血管数を増やす加工などがあった。
調査では、これらの論文についての研究データや実験ノートがほとんど確認できなかったといい、調査報告書は「松原氏のグループにおける研究データや松原氏の指導監督体制に本質的な欠陥があり、研究倫理が欠如している」と結論づけた。木下副学長は「早期に発見できなかった大学にも社会に対する責任がある」として陳謝した。
一方、松原氏は11日、代理人の弁護士を通じ「捏造、改竄(かいざん)した事実は絶対にない。報告書では誰が捏造したのかに触れていない」と反論したうえで、「私が十分に監督責任を果たさなかった結果と言わざるを得ず、反省している」とした。
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