意外な一言
無事に入浴を済ませた、リンは部屋の方に戻っていた。
アレクは魂が抜けた感じになっており、ソファーで一人、呟いていた。
(アレク様はどれほど期待していたんだ?・・・少し申し訳ないかな)
そんな事を思っていたリンと魂の抜けたアレクを見ていたレイが呆れながら言った。
「リン様・・・アレク様はあなたが初恋の方に似ていると思い期待していたのですよ!」
「アレク様の初恋の人!?・・・でも、僕は見ての通り男ですし!・・・たまに女、見たいだといわれますが・・・」
リンは今まで同じ兵士仲間に女みたいだと言われる事に腹を立ててきた。
(そりゃ16歳の割には筋肉も身長も無いけどいずれ成長するもん!)
リンは絶対に成長してやると心に固く誓ったのだ。
リンは落ち込んでいるアレクを見て申し訳ない気持ちなったのでそっと優しく言葉かけてみた。
「アレク様・・僕に何かと出来る事は無いですか?」
その言葉にアレクは気を取り直し、リンを見つめ
「女装!」
「嫌です!」
即効でリンは言い放った。
アレクはまた泣くように落ち込んだ。
(何を考えているんだ、この変態王子は・・・)
リンはアレクを無視してレイに気になった事を聞いてみた。
「レイ様・・アレク様の初恋の方は誰何ですか?」
呆れ顔のレイは真剣な表情に戻すと一言、リンに言った。
「四年前に亡くなられた・・・・アネル歳です」
その言葉にリンは固まった。
ようやくアネルの名前が出て来ました。
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