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僕は男です!そんなの確かめないと判りません!
3人はグラン王宮に向かっていた。
王宮の門の前に近づくに連れリンは緊張していた。

(は~・・・こんな所を仲間に見られた嫌だな・・・でも何で僕を誘ったのだろうか?)

リンは仕事の事もあって始めはアレクにお誘いを断ったのだが、アレクは強引にリンを誘ったのである。

門の前で来てアレクとレイは普通に門を通り過ぎたのだが、その2人について来た、リンを
門番は唖然とした、顔で見ていた。

(滅茶苦茶、見てるよ・・・)

王宮に入るとアレクに為に準備された、部屋へと連れて行かれた。

部屋に入るとリンはその豪華な飾り物や、自分の家の3倍はある広さに驚きを隠せなかった。

「す・凄い・・!」

「そんなに事はないよ・・どうせ貴族の道楽で作った部屋だから!」

アレクはそう言うと、大きなソファーに腰を下ろしリンに隣に座るよう促した。

「レイ!紅茶を準備してくれ」

「はい!畏まりました!」

レイは部屋の外にいたメイドに紅茶の用意をするよう頼んだ。

そして、アレクがリンの顔を見るなり驚く事を言った。

「リンに質問があるのですが宜しいでしょうか?
・・・・リンはその・・・女性なのですか?それとも男性ですかか?」

リンはビックリしたが、慌てて言い返した。

「僕は男です!」

それを、聞いたアレクは半信半疑な顔で聴き直した。

「本当に本当ですか?・・・・やっぱりアレはついているのですか?」

真っ赤な顔になったリンは少し興奮気味に言った。

「当たり前じゃないですか!?・・・アレク様は信用しないんですか!!」

そう言われたアレクは少し考え込んだ。
そして、そっと呟いた。

「似ているんだが、あの方は女性だったはずだ・・・決して男性ではないはずだ!」

興奮しているリンはそんな、言葉はもちろん聞こえてない。

そんな会話を見ていたレイが少し気になる事を言った。

「陛下、何か匂いませんか?」

その言葉にリンは我に帰って気がついた。

「多分、その匂いは僕かもしれません・・・・仕事で汗を沢山かいたので・・・・すいません
一度、お風呂に入って後日、改めて来ます!」

リンは内心で喜んだ。

(ここから抜け出せる!)

しかし、リンの期待を裏切るようにアレクがとんでもない事を言い出した。

「丁度、私も汗をかいたので一緒にお風呂に入りましょう!
・・・あなたにアレがついているのか確かめたいのです!」

「!?」

リンは唖然とした。

(何を言ってるんだ?この人は・・・ひょっとして変態なのか?)

リンは嫌な汗が背中を伝って行くのが判った。

とうとうアレクの変態暴走が始まります。
リンは無事に帰る事は出来るのでしょうか?

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