出会い
リンの祖父は国内でも1番の魔道士なのだがリンには才能(魔力)が無い為に日頃の努力も
無駄であった。
そんな事を思いながらも本日の作業を再開しよう思った時、リンの背後で人の気配がしたので
振り向こうとした瞬間、草束に足を取られて池に落ちそうになった。
「うわああああっっ!」
池に落ちると覚悟を決めて、きつく目を閉じた。
しかし、予想した冷たさは訪れなっかた。
池に落ちる前に誰かがリンの体を受け止めたのだ。
がっしりした、力強い腕だ。
抱き止められ、その人物の腕の中にいた。
(助かった・・・)
恐怖に怯えながらもドキドキ音を立てる心臓を沈めながら、大きく息を吐いた。
恐怖で閉じていた目を開けてそっと顔を上げてみた。
そうすると切羽詰まった声が聞こえてきた。
「大丈夫でしたか!?」
落ちそうな本人よりもよっぽど焦った声だ。
振り仰いだその先には、1人の男がいた。
男性は身長は180ぐらいあり、顔も整っており、目も鼻筋も髪の間から除く耳もすべてが
整っていて、赤色の髪の毛が凄く綺麗だった。
リンも顔立ちは綺麗な方でどちらかと言うと女性の様な顔立ちだが、男はリンから見ても
ドキッとする顔立ちだったのである。
至近距離で見つめ合ったリンは、その目に吸い込まれそうになった。
(綺麗な赤色)
襟元まで掛かるぐらいの髪は明るい日差しに照らされて、濃い赤色だと分かった。
そして吸い込まれそうなスカイブルーの瞳に見とれていた。
(はあ~!こんな目、見たことないよ)
そのまま、リンと男性は見つめ合ったまま、何秒が過ぎただろうか?
突然、男性が呟いた。
「これは幻か・・・・?」
その言葉はリンには聞こえてい程の言葉だった。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。