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始まり
序章 ─Prologue─ 
──アネル
──アネル

こっちに来ては駄目だ!

早く逃げなさい。

薔薇の香りがする園を私は走り続けた・・・。

お父様は大丈夫かしら・・・。

振り向けない!
私は今にも折れそうな心を必死に支えて走り続けた!

(どうして貴方は私を理解してくれないの?)

アレク・・・

私はやっぱり貴方から逃げられないの・・・

でも絶対にこの運命から逃げて見せる!

「・・・絶対に!」

まだ12歳の少女が心に誓ったとある物語だった。


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