中国 ハトからウイルス検出4月5日 19時37分
鳥インフルエンザウイルスH7N9型の感染が相次ぐ中国で農産物卸売市場のハトから患者のウイルスと起源が同じ可能性が高いウイルスが検出されました。
専門家の多くが「ハトの感染源を調べれば、今回のウイルスがどこから来たか、手がかりを得られる可能性がある」と指摘しています。
中国農業省は4日夜、上海にある農産物卸売市場のハトから患者のウイルスと起源が同じ可能性が高いウイルスが検出されたと発表しました。
ハトは、これまでの実験で、さまざまなタイプの鳥インフルエンザウイルスに感染しにくいとされてきたことから、専門家の多くは、ウイルスが変異して感染しやすくなったのではないかとしています。
そして、「ハトの感染源を調べれば、今回のウイルスがどこから来たか、手がかりを得られる可能性がある」と指摘しています。
鳥取大学の伊藤壽啓教授は、「ウイルスが検出された市場ではほかの動物にもまん延している可能性が大きくもともとの感染はどこなのか、徹底的に調べる必要がある」と話しています。
また、京都産業大学鳥インフルエンザ研究センターの大槻公一センター長は、「同じ市場にいた鶏からハトに感染した可能性が高いとみられ、鶏の流通ルートをさかのぼって感染源を突き止めるべきだ。徹底的に解明しなければ、ヒトでの発生が続くおそれがあり、渡り鳥によって日本などに拡散することも考えられる」と話しています。
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