GOD EATER ~RED・GODDESS~ (真王)
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奇異なるアラガミ
スミカが人ならざる姿でリンドウと会話していた。
「・・・なるほどな」
リンドウが納得したようなリアクションをする。
「まずスミカがアラガミの力を持ってるってことはわかった。けどな、『何でそんな力をもったんだ?』」
「その前に私の過去を話したほうがいいね」
スミカは自分の秘密をしゃべった。
「私がまだ赤ちゃんだった頃にアラガミが襲撃したって聞いてますよね?そのときはぜんぜん物心付いてないんですが、実は私あるアラガミにさらわれたんですよ」
「アラガミにさらわれただぁ?」
アラガミは普通見つけたものを食べるというのが普通。
だがさらうという行動はありえないらしい。
「そのアラガミは確かシユウぐらいの大きさで腕が四つ合って羽があって暗視ゴーグルをつけた虫のようなアラガミなんです。そいつが私をさらって・・・何したと思います?」
リンドウはさっぱりっと言ったリアクションをする。
「正解は、私の体にオラクル細胞を埋め込んだんですよ」
「なっ!?」
生身の人間、しかもまだ生後間もないスミカにオラクル細胞を埋め込んだのだ。
普通ならアラガミとされてしまうのだが、今のスミカは人間の姿をしている。
「埋め込まれた細胞にすごく痛かったですよ。でもそいつは抑制剤とか何かも埋め込んで私を実験したんです」
「・・・・・・」
「私が生まれて一年。そのとき私を助けてくれたのが師匠でした」
「スミカの?」
「師匠はアラガミを追い払い、幼かった私を育ててくれたんです」
「すげー師匠がいたもんだな」
リンドウは少し感心した。
「当然です。師匠から剣術と格闘、さらにはアラガミ化状態の戦いと制御をたくさん訓練してきましたから。さっきのはリンドウさんを助けたいから思わずアラガミ化を使いましたが・・・。あ、それから、このことはみんなに内緒にしてね。余計な混乱はいやだから」
「わかったよ」
と案吐するつかの間、
そいつは現れた。
シユウぐらいの大きさで四つの腕を持ち、四枚の羽があり、濃い緑色のボディに、暗視ゴーグルをつけた虫のようなアラガミ。
「っ!こいつは」
「下がってくださいリンドウさん。あいつは、私の獲物です!」
ブーン!
虫型アラガミは空中でホバリングしながら動き回っている。
まるで誘っているようだ。
「毎回毎回現れては人をおちょくる用で・・・でも、今日で終わりにしてやる!」
スミカが神機を持って切り捨てようとする。
だがアラガミはすらすらと避ける。
「相変わらず避けてばっかり。けどこれで・・・!?」
スミカが次に動こうとしたら、体が何かにつかまったかのように停止した。
アラガミはゆっくりとスミカに近づいて、
プスッ
とがった口を首筋に突き刺して、血をすい始めた。
「う・・・が・・・ああ・・・」
どんどん血を奪われていくスミカ。
「スミカを離せ!」
リンドウがアラガミを攻撃してきた。
アラガミは吸う事に集中していたのか、背後から切られた。
「ッ!!ナニヲシヤガル!」
「しゃべった!?ってぐあっ!!」
アラガミがしゃべったことで驚いてしまい、攻撃を受けてしまった。
だがスミカを奪還できた。
スミカは血をすわれて気を失ったらしい。
「ソノコムスメハワレノモノダ。ワタサナケレバ・・・」
「そういうことなら・・・こうだ!」
リンドウはスミカをステンドグラスの外に分投げた。
「・・・ヨホドシニイソギタイラシイナ。ダガワレハモウテヲダサン。ディアウスガキサマヲコロスダロウ。ソシテマタコムスメヲネラッテヤル」
虫のアラガミは空を飛んで去っていった。
そして入れ替わるように黒いヴァジュラが表れた。
「俺もやきが回ったな(・・・死ぬなよ。新入り)」
リンドウは黒き帝王と対峙した。
そして、リンドウが行方不明と宣告された。
このオリジナルアラガミの詳細はまた跡で