GOD EATER ~RED・GODDESS~ (真王)
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上からくるぞぅ!

サクヤとの任務があった次の日、スミカは任務で『鉄塔の森』と呼ばれる場所に来ていた。

この場所は、近隣の都市に電力を供給していた発電施設の跡だ。

環境の急激な変化による緑化と、乱立する鉄塔によって、その景観は森林の様相を呈している。

アラガミによる地下施設の侵喰によって大部分が水没しており、かつての喧噪が絶えたあとは、水の流れる音だけが悲しく響き渡っている。

今日の任務は自分を含めて三人の部隊で臨むことになっている。

スミカが神機を持ってヘリから降りると、少し離れたところで青いモッズコートのフードをかぶった白髪褐色肌の青年と、胸、腕、腹、背中に書けてタトゥーが入っている、赤髪でサングラスをかけた青年がなにやら話をしていた。

スミカが近づくとサングラスの青年が手を振りながらこちらにやってきた。

「ああ、君が例の新人クンかい?噂は聞いているよ!確かスミカ=グレン…だったかな?僕はエリック!エリック・デア=フォーゲルバイデ。君もせいぜい僕を見習って、人類のため華麗に戦ってくれたまえ…」

前髪をサラッと手で払い、エリックは自己陶酔気味の笑みを向けてくる。

「ずいぶん気楽に話しますね~。もしかしてこの先余裕なんですか?」
「ふ、僕のような華麗な魅力を持つものはこんな性格になってしまうのさ」

つまりお調子者なんだね。
そう思ったスミカだが『上からの気配を察知していた』

「エリック!上だ!」
「え?」

ソーマの叫びにエリックは唖然とする。
それを聞いたスミカは

「あぶな~~~~~~~~~~~~い!!!!」

神機を持ってぶっ飛ばした。

・・・エリックを。

「ナバンブッ!?」

刀身の部分をぶつけ、エリックを遠くまでぶっ飛ばしたスミカ。
上からオウガテイルが着たが、もちてを変えて切り捨てた。

「大丈夫ですかエリックさん!」

スミカが駆けつける。
エリックはヤムチャよろしく爆死した姿で倒れていた。

「ひどい!誰がこんなことを!」
「いやオメーだろ」

後ろでソーマが突っ込む。
だが私の悪乗りは終わらない。

「くそ~アラガミどもめ!お前らの血は何色だ~!!エリックさんをこんな目に・・・」
「いやだから君がやったんだろう!」

エリックがおきた。

「エリックさん、よかった!怪我はありませんでしたか!?」
「たった今、ものすごい勢いで君にぶっ飛ばされたんだけど?」
「ああ、無事ならよかった」
「なにこの扱いの違い!?」
「ジョークです。でも無事でよかった。私が何とかしなかったらエリックさんはオウガテイルのえさになって中の内臓が<ドギューーーン!!>とか<ドドーーーン!>とかさらに・・・」
「さすがにそれ以上はいわないでくれ!」

超バイオレンスな内容にエリックが吐き気を訴えた。
少し刺激が強かったか。

「まぁこれくらいにして、アラガミ狩りじゃ~!」

とスミカはらくらくとアラガミを狩つくしました。