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政治
中台分断に成功 官房長官「心から歓迎」と満足げ 漁業取り決め締結
2013.4.11 01:08
[安倍内閣]
沖縄県・尖閣諸島周辺の漁業権をめぐる日本と台湾の漁業取り決め締結を受け、菅義偉官房長官は10日夜、首相官邸で記者団に「歴史的な意味を有するものだ。心から歓迎申し上げたい」と語った。日本側としては、取り決め締結という「アメ」を与え、尖閣に関する中国と台湾の連携を防ぎたい思惑がある。
外務省幹部は同日、「日台漁業取り決めは、最近の事情に鑑みても重要だった」と述べた。交渉は1996年以来難航していたが、日中関係の悪化という「最近の事情」が、結果的に交渉の進展を後押ししたという指摘だ。
安倍晋三首相は昨年12月の就任直後から取り決めの早期締結を指示。外務省幹部が沖縄県に出向き、地元漁協も「台湾漁船が日本側の操業を邪魔するので危険だ。早く漁業協定を結んでほしい」と要望したことから、取り決め締結に向けた環境が整った。
尖閣周辺海域における日本と台湾の漁業上の実利が一致したことで、台湾との共闘を目指した中国は孤立した形だ。菅氏は「今後の地域の安定にもつながっていくだろう」と満足げな表情を浮かべた。(杉本康士)
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