オサート/オルソK協会概要

オサート/オルソK協会設立について

わが国は、近視大国といわれ、近視が多い国民である。さらに、強度の近視、乱視などの症状をもつ方も他国と比較すると多いといわれている。その矯正法としては、以前より、眼鏡、コンタクトレンズが担ってきた。それに加え最近では第3の屈折矯正法として屈折矯正手術が登場し、ここ数年国内でもその症例数が伸びてきている。しかしながら、その屈折矯正手術は、合併症、術後の再近視化など、その効果・安全性に疑問視する声が多くあるのも事実である。

そこで第4の屈折矯正法として、低侵襲で可逆性のあるオルソケラトロジー“角膜矯正療法”が近年話題になってきている。日本での最初の本格的診療は、2000年5月に、この治療を積極的に推進してきた三井石根医師により始まった。その後、日本国内に広がりを見せ、現在国内ではオルソケラトロジーを治療の1つにかかげる診療所が200~300箇所あるといわれている。

実は日本でも約15年ほど前に導入されそうになったこともあったが、その当時、国内医療界のオルソケラトロジーに対する懐疑的な声や、本治療に対する知識・技術が十分でなく、本格的な開始とは至らなかった。それからすると現在の国内での急速な展開は、感慨深いものがある。

しかし、たいへん残念なことに、オルソケラトロジーを行っているとする診療所すべてが詳細な知識・技術をもって診療・治療にあたっているかについては疑問が持たれる。現に、全国各地で不適切な治療により不都合な事例が起きているようである。オルソケラトロジーは米国で考案され、半世紀近くの歴史を持って発展し、すでに120万人以上の治療実績がある。夜間装用という通常のコンタクトレンズでは全く異なる装用を基本とする為、適切な知識と正確な技術に裏打ちされない治療においては、十分に効果が発現しないばかりか、装用者の角膜に障害を与えかねない。それが一因となって、オルソケラトロジーを中途半端に開始しながら、すでに閉院を迫られたクリニックもあると聞く。

冒頭に述べたように、欧米諸国に比較すると、日本人には強度近視に悩む人々が多い。また近視のみならず、遠視、乱視に悩む人々も多い。日本で最初にオルソケラトロジーを開始した三井メディカルクリニックにおいても、強度近視の患者に対し治療そのものを断念せざるを得なかったという。その苦い経験から欧米人向けだったオルソケラトロジーを日本人向けに日々研究し、オサート・オルソケラトロジー(前眼部統合矯正療法)の開発に成功した。その結果、オサート・オルソケラトロジーは強度近視・強度乱視・遠視・老眼・円錐角膜・LASIKなどの術後患者へも実践され、診療実績が約5600人(2007年12月現在)を超えようとしている。

オルソケラトロジーの名が徐々に広まってきた現在でも、オルソケラトロジーの適正な技術を提供できるクリニックは非常に限られている。そしてその技術レベルの違いが、この治療を受けたいと希望している患者様に正確に伝わっているとは言いがたい。今後、オルソケラトロジーを開始する医療機関は更に増していくことが予想されるが、オルソケラトロジーに対する知識や技術が現在のままであると、視力を回復させるどころか、オルソケラトロジーの信用そのものを損なう事態も懸念される。かような状態を憂慮し、この国においてはすでに不適切な形で浸透してしまったオルソケラトロジー単独での名称をあえて使用せず、オルソケラトロジーの技術的な限界を超えた新しい治療法「オサート」の普及を図るべく、オサート/オルソK協会を設立した。

オサート/オルソK協会活動指針

  • 医療におけるオサート・オルソケラトロジーの普及・充実・発展に対する取り組み。
  • セミナー、ホームページの運営、冊子作成などを通じて、視力で悩んでおられる方への啓蒙。
  • オルソケラトロジー・オサートを始めたいという医師への啓蒙・教育。

組織概要

名称 無限責任中間法人日本オサート協会
協会長 三井石根
(医療法人 和邇会 三井メディカルクリニック 理事長・院長)
設立 2005年7月
主たる事務所 東京都港区赤坂5丁目4番11号 山口建設第2ビ
目的 当法人は、米国で研究開発され、半世紀の治療実験を有するオルソケラトロジー(角膜矯正近視治療法)を、日本で第一号で導入した三井メディカルクリニック院長三井石根が更に日本人にもより高い効果が発揮できるよう進化させ、遠視・近視治療までを可能とする、オサート・オルソケラトロジー(前眼部統合矯正療法)を確立、その治療法・治療技術についての正しい知識を一般に広め治療法の普及を(支援する事を)することを目的とするとともに、その目的に資するため、次の事業を行なう。
  1. オサート・オルソケラトロジーの知識普及活動
  2. 眼科医ないし当治療法の指導を希望する医師に対する指導、教育
  3. 各号に掲げる事業に付帯又は関連する事業

オルソケラトロジー・オサート 沿革

2000年5月 日本初の本格的オルソケラトロジー(角膜矯正療法)が三井石根医師により開始される。
2002年後半 三井石根医師により、日本人向けに改良を加えた治療法、三井式アドバンス・オルソケラトロジーが開発される。
これにより中度近視、中度乱視までの治療対応が可能になる。
2003年5月 「オルソK」を商標登録。
2003年後半 同医師により、三井式アドバンス・オルソケラトロジーにさらに改良を加え、「オサート」を開発。
強度近視、強度乱視、遠視、円錐角膜などの治療対応を可能にさせる。
2004年10月 「オサート」を商標登録。
2005年7月 日本オサート協会設立。
2005年8月 米国にて「近視および,または乱視矯正用コンタクトレンズ」
特許取得。
2006年11月 日本にて「近視およびまたは乱視矯正用コンタクトレンズ」
特許取得。

オルソケラトロジー・オサートに関するさらに詳しい情報は
三井メディカルクリニックのHP

協会新情報

当協会では、我々の意志に賛同され、「オサート」に興味がある、または自分の治療に取り入れたいと思いになる医師の方お待ちしております。

ご連絡は協会事務局へ03-5570-2321 (三井メディカルクリニック内 オサート/オルソK協会事務局 佐藤まで)

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