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【大リーグ】藤川、守護神でメジャー初仕事 本拠地デビュー戦で今季2セーブ目2013年4月11日 紙面から ◇カブス 6−3 ブルワーズ守護神デビューで青木斬り!! カブスの藤川球児投手(32)は9日(日本時間10日)、地元シカゴでのブルワーズ戦に6−3の9回から登板。守護神に指名されてから初めての試合で、メジャーでは初対戦となった青木宣親外野手(31)を三ゴロ(三失で出塁)に封じるなど1イニングを1安打無失点、2奪三振。今季2セーブ目を挙げ、チームの連敗を4で止めた。青木は5打数1安打で連続マルチ安打こそ3試合でストップしたが、5試合連続安打などで3度出塁するなど持ち味を発揮した。 “風の街”シカゴ特有の寒風が吹きすさぶ。9回、藤川がマウンドに向かったときの気温は氷点下1度。吐く息は真っ白で、球団地元紙ノースウエストヘラルド(電子版)によれば、藤川は「これほど寒いと、緩い変化球は使えない」と、直球主体の投球を決心していたという。 先頭打者を92マイル(約148キロ)の直球で見逃し三振に料理すると、打席に迎えたのは青木だ。日本時代の対戦成績は打率2割8分(25打数7安打)、7奪三振と相性は悪くないが、藤川は「日本にいたときよりも数段大きくなっていて怖かった。胸を借りるくらいの打者」と、襟を正して対峙(たいじ)した。 日本時代は使わなかったカットボールやツーシームを交えてカウント2−2と追い込むと、外角に逃げる92マイルのツーシームで三ゴロ。三塁手のお手玉でアウトこそ取れなかったが、投げ勝ち、最後の打者を直球で空振り三振に仕留めると、右手でグラブを2度たたき、喜びをあらわにした。 守護神に指名されてから初のマウンドが、本拠地の初登板に重なり、厳寒にも「上半身裸でも投げられる」ほど興奮していたという背番号11は「まさか、抑えとしてここで初登板するとは思わなかった。ここでセーブを挙げられたのは自分の人生にとってすごく大きい」としみじみ。スウェイム監督も「厳しい気候で、よくぞ直球で押し切った」と満足そうだった。 昨年11月にシカゴを訪れた際は、メジャー球場で2番目に古い1914年開場の本拠地リグリーフィールドを見学し、感動した。「その時は無人だったけど、今日はファンがいて、熱気があって、もっといい感じだった」と藤川。球団創設から100年以上が経過しているカブス。その歴史と伝統の重みをヒシヒシと感じながら、新守護神が産声を上げた。 PR情報
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