威力業務妨害:在特会事件で地検が一転起訴−−徳島
毎日新聞 2013年04月05日 大阪朝刊
10年4月の「在日特権を許さない市民の会」(在特会)会員らによる徳島県教職員組合事務所への威力業務妨害事件で、徳島地検が一度は不起訴処分にした松本修一(36)、中曽千鶴子(51)の両被告について、一転して建造物侵入と威力業務妨害などの罪で起訴したことが分かった。起訴は3月29日付。
起訴状などによると、松本被告らは10年4月、徳島市内の県教組事務所に侵入し、110番通報していた幹部の腕などをつかんで通話を切らせるなど業務を妨害したとしている。松本被告は同年9月に徳島県警に逮捕され、中曽被告も書類送検されたが、いずれも地検は不起訴処分にした。県教組は処分を不服として徳島検察審査会に審査を申し立て、同審査会は12年6月、不起訴不当を議決。地検が再捜査していた。【加藤美穂子】