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政治
【猪瀬直樹知事会見詳報】「ペットボトルの水にお金払っても意味がない。水道水を飲めばいい」
東京都の猪瀬直樹知事は5日の定例会見で、東京の水道水が年内に高度浄水処理された水になることにからみ、「わが国ではなぜかペットボトルが流行していますけれども、普通の水道の水を飲めばいい。そんな恵まれた国はあんまりない」と語り、「僕なんかは毎日ジョギングしてますけど、公園の水飲んでますからね」とアピール。さらに2020年の五輪招致に話が及び、「蛇口から安全でおいしい水が飲めることを世界に発信し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの招致獲得にもつなげていきたい」と意気込みを見せた。会見の詳報は以下の通り。
【冒頭発言】
「今日は午前中に三河島の汚水処理ポンプ場、大正時代に作られたポンプ場ですが、重要文化財になっているわけです。その一般開放、普通の人が、その大正時代の下水の処理を見ることができるわけですね。地下にレンガのタイルでできたトンネルがあって、ヨーロッパの下水を見るような、そういう感じですね。東京の歴史をぜひそういう所から学んでいただければなというふうに思います」
「ただいま発表するのは、東京水道の話です。先ほどは下水の話でしたが、これから水道の話をいたします。水道局では、安全でおいしい水の取り組みを進めてきましたが、今年、都内全域で高度浄水処理100%を達成することになりましたので、お知らせします。これまで東京水道は世界一というふうにたびたび伝えてきましたが、高度浄水処理をしてある。高度浄水処理というのは、オゾンと生物活性炭による特別な処理のことを言います」
「まず、オゾン処理で、臭いの元となる物質を分解して、細かく分解して、そして生物活性炭処理で、そのばらばらになった臭いの元の物質を、生物活性炭の中に住む微生物が食べるんですね。これは自然の浄化作用と同じものでありまして、これによって安全でおいしい水が完成する。水道局では、昨年6月から11月、約1万4000人にミネラルウオーターと東京水道の水を目隠しで分からないようにして飲んでもらったところ、半分以上が東京水道の水の方がおいしいと答えた。こういうふうに、ミネラルウオーターと遜色のない結果が出ていました。平成元年から四半世紀にわたり、利根川水系の浄水場に高度浄水処理を段階的に導入し、順次供給エリアを広げてきました。この4月、金町浄水場の施設が全面完成して、知事として4月24日の完成式典に出席する予定です。この完成により、区部東部地域における高度浄水処理は全部終わることになるんですが、もうひとつ、三郷浄水場などで工事も進めておりまして、10月から都内全域に高度浄水処理100%の水が届くことになります。蛇口から安全でおいしい水が飲めることを世界に発信し、2020年、東京オリンピック・パラリンピックの招致獲得にもつなげていきたい。蛇口から直接水を飲むことができる国は、世界で11カ国しかありません。ということで今日は、ほぼ今まで高度浄水処理やってきましたが、すべての地域に行き渡るということではなかった。あるいはブレンド、少し薄まったりしていたんですが、これ完全にできるということでお伝えいたします」
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