探査船のちきゅうは、海底から約7000メートルの深さまで掘る能力を持つ。3月中旬、愛知県沖の深海でメタンハイドレートから天然ガスを取り出す産出試験に世界で初めて成功。現在は清水港(静岡市)で資機材の積み込みなどを進めており、準備が整えば試掘海域に向かう。
一方、経産省は日本海側のメタンハイドレートについても13年度から15年度まで集中調査。埋蔵量の把握に努め、まとまった量の回収に向けた技術開発にも取り組む。期待の高まりを受け、茂木敏充経産相は5日の衆院予算委員会で「日本も資源大国になる気概で取り組んでいきたい」と意気込みをみせた。