事件【汚染水漏れ】さらに47トン漏れも 最大で167トン2013.4.6 20:51

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【汚染水漏れ】
さらに47トン漏れも 最大で167トン

2013.4.6 20:51
汚染水が漏れ出した地下貯水槽(中央)と移送先の地下貯水槽(手前)=6日午前、福島県大熊町

汚染水が漏れ出した地下貯水槽(中央)と移送先の地下貯水槽(手前)=6日午前、福島県大熊町

 福島第1原発敷地内にある地下貯水槽から、放射性物質に汚染された水が漏れた問題で、東京電力は6日、貯水槽にある約1万3千トンの汚染水を隣接する別の貯水槽に移す緊急の作業に着手したが、移送が完了するまでにさらに47トンが流出するとみており、漏洩量は最大で計167トンになるとの見通しを示した。政府が平成23年12月に原発事故の「収束宣言」を出して以来、放射性物質の漏洩(ろうえい)量は最大になる見込み。

 東電によると、地下貯水層の水位計の値が、当初の95%から94・3%まで下がったことで漏洩量を推定。最大で120トンが漏れた場合、放射性物資の総量は約7100億ベクレルになるとみている。事故前の福島第1原発では、液体の放射性廃棄物の年間排出上限が2200億ベクレルと定められており、3倍以上に相当する。

 原子力規制庁の指示により、貯水槽内の水を移送する作業は6日早朝から開始。移送はポンプ5台を使って、完了には3日程度かかる見通しだ。

このニュースの写真

土壌に汚染水が漏れ出した恐れがある東京電力福島第1原発構内の地下貯水槽がある場所(矢印)
地下貯水槽から土壌に汚染水が漏れ出した可能性がある福島第1原発=6日午前0時49分(東京電力のライブカメラから)
福島第1原発構内の地下貯水槽から汚染水が漏れ出した可能性について記者会見で説明する東京電力の担当者=6日午前、東京・内幸町の本店

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