NHK静岡県のニュース　静岡放送局

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静岡県警　証拠品を紛失

１７年前、浜松市南区で父親に暴行を加えて死亡させたうえキャッシュカードを奪ったとして４９歳の長男が逮捕された事件で警察が事件直後に押収していた証拠品１３点を紛失していたことがわかりました。
この事件は１７年前の平成８年、浜松市南区の住宅で中田富士夫被告（４９）が当時５８歳だった父親の勝男さんに暴行を加えて死亡させ、キャッシュカード１枚を奪ったとして強盗致死などの疑いで先月逮捕されたものです。
中田被告は１０日、起訴されましたが、警察は捜査の過程で事件直後の１７年前に押収した１３点の証拠品を紛失したと発表しました。この中には、勝男さんの死亡時の衣類や中田被告の姿が映った防犯カメラのテープなど重要なものもあり、浜松東警察署で管理していたということです。
中田被告は事件の発覚後海外に出国し１６年間、行方がわからなくなっていましたが去年、マレーシアで別の容疑で逮捕されて再び捜査を開始したところ証拠品の紛失に気づいたということです。
警察は遺族に返却した可能性もあり証拠品の行方を引き続きさがしているとしています。
静岡県警察本部捜査一課平井伸英次席は「今回の立件は他の証拠などで問題はなかったが、管理が不適切だった。厳正な保管を徹底し再発防止に努めてたい」と話しています。

04月10日　23時26分

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