福島第一原発汚染水漏れを読み解く4/6デモクラTV(文字起こし)
1.市民目線のニュース解説を提供します。
「いつ、どこで、誰が、どうした」という現象は伝えるんだけれども、
その本質、解説についてはあまり触れない。
それをどう分析するのか?ということを。
この社会の読み方みたいなものを僕たちが読み説く。
そんなデモクラTVが開局しました。
東電の汚染水漏れに関しての部分を文字起こししました。
アーカイブはこちら↓
http://dmcr.tv/tv_archive.html?date=2013/03/23&file=arc_dmcrtv20130406
22:20
鈴木:たとえば今回、昨日ですか冷却装置が止まりましたよね。
内田:多いですね。
鈴木:
それに対して、これは東京新聞なんですけれども、
東京新聞が「冷却装置が止まったそうですね」という問い合わせの電話を東京電力に入れたら、
「えっ!?本当ですか?」って向こうが逆に聞き返したっていうんですよね。
池田:本店の方に電話したら?
鈴木:はい。
だから要するに東電はそれを知らなかった、掴んでいなかったという話ですよね。
下村:本当に知らなかったんじゃなくて、知らないふりしたとか。
横尾:
汚染水の問題もすごい重要な問題ですよね。
いずれにしてもタンクが満杯になってて、何年か先には
下村:
いや、もう流れてます。いわきの海には。
正直なところ。
みんな知ってますよ。
内田:
これは東電の発表が如何に危ないかっていう事だと思うんですけど。
2011年6月には、いったん「汚染水が海洋に出るのが止まった」と言ってたはずなんですね。
下村:うん、そう。
内田:
それが、それから1年4カ月の間に17兆ベクレル出たんじゃないかという事を
東京大学の先生が、
下村:明らかに出てますよ。
内田:で、「いまも出ているんじゃないか」という話ですよね。
下村:そのレベルがどんどん上がっていますから。海の汚染の。
鈴木:
だいたい、だから今回も「汚染水が漏れた」っていうのは、要するにビニールシートなんですよね。
ビニールシートで堀みたいなものを作って、そこに水を入れている訳ですから、
汚染水を入れている訳ですから、こんなものが長く持つ訳がないじゃないですか。
それすらももう直満杯になるという話ですから、とても収束とか、そんな段階の話じゃないと思いますね。
※新たに別の池も!収束後最悪の漏れ「漏れて当たり前の構造に見える汚染水の池」
山田;
しかも溜めているところだけじゃなくて、
実際格納容器の下がどうなっているのか分からないから、
そこからもう本当に地下から流れている可能性というのもある訳ですよね。
後藤:
建物の中に水が入っちゃっているんですね。
それで建物っていうのは、なんか閉じ込められているように思うかもしれませんが、
そんなことはないんですよ。
コンクリートからなんて漏れて、特に地震がありましたからね。
そうすると、格納容器そのものだけ、格納容器で放射能を出さないようにしているんです。
鉄で、鉄板の容器で。
そいつが漏れている訳ですから、外界と繋がっているんですね。
今もそうですよ。
それがずーーーっと、
しかも汚染水が今、日に400トンぐらい地下水に流入していますよ。
下村;出てますからね。
後藤:
流入しているということは逆に出ている可能性がある訳だから、
非常に、非常に、放射能を計測出来てないだけの話で、
分からないというのが本当の話ですね。
山田:
だからそういうふうな所に焦点を当てて、原発が今どうなっているのか?っていう事を
ちゃんと知らせなきゃいけないし、
それがどうしてそういうふうになっているのか?という事をきちんと説明をしなくてはいけないですよね。
後藤:そうですね。
山田:
でも全然それがなくて、
私がみて随分変わっちゃったなと思うのは、
特に民主党政権の末期から、自民党にかけてそうなんですけれども、
問題の所在が、「原子力の事故をどうするのか」という事よりも、
「東京電力はじめ電力会社の経営がどういうふうになっていくのか」という、
そっちの方に軸がおかれて、
そのために「このままだったらとてもじゃないけど持たない」とか、
「費用がかかる」だとか、なんだかんだいってて、結局お金のための
経営とお金の問題にすり変わっていったんですよね。
そこからすべて
下村:
だから、最初から東京電力を救うために電気料金も値上げだね、
なんで私たちが買ったエネルギーが高くつくんなら電力料金が高くなっても私たちは受け入れられます
だけど彼らが赤字になるとか、何で私たちが払わなきゃならないの?
これだって、拒否できない訳でしょ?
だからそういう国の仕組みってい事が。
だから政府が一緒に、出来レースになっている訳ですよ、完全に。
完全にそうだと思いますよ。
だから、我々が騒いだって、結局粛々と、競争がないから。
山田:
ここにねガス電気新聞というところに書かれた枝廣さんという、
枝廣淳子(えだひろじゅんこ)さんという、いろいろと市民活動をやっている人。
この人はね、ま、総合エネルギー調査会というところの基本問題調査会という、
まさにエネルギーをどうするかというところに入ったんですよ。
ここにはさっき名前が上がった飯田哲也さんもいました。
こういうふうな、ある意味で事故が起きてからですね、
こういう市民はの人達がそういう政府の大事な所に入って、
「やっぱりこういう仕組みっておかしいんじゃないか」と、少数意見でも声が上がったわけですよね。
それがメンバー入れ替えの結果この枝廣さんは外されたし、飯田さんも外された。
内田:後藤さんもそうですよね。
後藤:私はストレステストとかね、あっちだったけど。
山田:
そうやってね、見えない所で大事な人をどんどん抜いていく。
で、何やるか?って言うと、
結局電力業界とか、それこそ経済界とか、政党とかというところの人達に入れ替えて、
政策が少しずつ元に戻されているというのが現状ですよね。
下村:そう。
私が今考えているのは
この事故調査委員会をなさった黒川さんなりなんなりに福島に来ていただいてですね、
先ず福島の人が一番怒って声をあげないとね、どうしようもないじゃないですか。って
その署名運動とかをね、まず勉強してレクチャーを受けて、クールにね。
そしてこれをどうしてくれるんですか?という事を国会に問いかける署名運動を福島から発信して、
あとはずっと広げて行ったら、
鈴木:
福島の人達は、やっぱり原発そのものにね、絶対に反対になっている訳でね。
しかも昨日ですか、安倍首相は国会の答弁で、
福島第二はとにかく今動かすあれではないけれども、「廃炉」という事は言わなかったんです。
内田:言わなかった。
鈴木:
廃炉に言及しなかった。
つまり、まだ「福島の第二原発を動かそうかな」という、
下村:
だからね、なぜそこまでして、何故動かさなきゃいけない?
何故なのか?っていうのが私はね、もう
経済界とか電力会社の既得権益だって、だってなくてやってきているんですよ、ここまで。
池田:
ゆうべ久しぶりに東電の深夜の記者会見があって、
一瞬にして時計が2年前に戻ってしまったような気になりました。
「水が漏れている」っていういまのお話しの事でね。
結局漏れたっていうのは、地面の穴を掘って分厚いビニールシートみたいなものでやってあって、
堀のようなもので、
そこは汚染水を入れるためにつくったんじゃなくて、
アルプスっていう、3月31日に試運転が始まった放射性物質を取り除く、
その取り除いた水を入れるためのものを応急としてやってた。入れてた。
もうバタバタじゃないですか。
それから昨日は冷却も一時止まったんですよね。
それはこの間のネズミさんが犯人という事になっているんだけれども、
そういうのが入らないための針金を張っていた。
内田:それをやっていたらショートした。
池田:
でもね、あれでよく怪我人とかでなかったと思いますよ。
そういう時って、切ったってね今もう、そんなに温度が上がらないですから、
だからそんなにバタバタで、すごく安全が無視されているんじゃないかと思う。
ーーー
福島原発3号機プール冷却、3時間後に再開
作業で金網が配電盤に触れる? 人為的ミスの可能性
産経ニュース 2013.4.5 20:59 [原発]
ネズミなどが配電盤に近づかないよう張られた金網。
作業中に針金が配電盤の端子に触れ、プールの冷却停止につながったとみられる
=5日、福島第1原発(東京電力提供)
福島第1原発3号機燃料貯蔵プールの冷却装置が5日午後、停止したトラブルは、
約3時間後の同日午後5時20分ごろ、冷却が再開された。
東電が原因を調べているが、当時、冷却装置に電気を送る配電盤で作業が行われており、
この影響で停電が発生したとみられている。
東電によると、周辺のモニタリングポストの値に目立った変化はないという。
燃料貯蔵プールの冷却をめぐっては、
3月18日に発生した停電で最大29時間にわたり冷却が停止するトラブルが発生したばかり。
この際は仮設配電盤にネズミが入り込んだことが原因だったが、今回は作業上の人為的ミスの可能性が高い。
東電によると、5日午後2時27分、
3号機のプール冷却装置に電気を送る配電盤が故障したことを示す警報が発生、プール冷却の停止が判明した。
同配電盤では、3月の停電を受け、小動物の進入防止のため、
電源ケーブルの貫通場所の隙間を金網でふさぐ作業が行われていた。
金網が配電盤に触れるなどして停電が発生した可能性があるという。
東電はケーブルなどに異常がないことを確認し、同日午後5時20分に冷却を再開した。
3号機のプールには566体の燃料が保管されている。
同日午後2時時点で15・1度だった水温は、冷却再開直後の午後6時10分で15・2度と、
温度上昇は限定的だった。
東電は安全確保のため、プールを65度以下に管理することを目標にしている。
ーーー
新たに別の池も!収束後最悪の漏れ「漏れて当たり前の構造に見える汚染水の池」
漏れないプールはあるのか?入れれば漏れる汚染水&読売新聞エライ!7100億ベクレル→35兆ベクレル
犯人はでっかいネズミ!?東京電力記者会見3/20午後(主にネズミの部分文字起こし)
<5年猶予問題>原子力規制を監視する市民の会4/2坂上武氏&デモクラTV4/5
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