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国内初「クーペリナ」の化石発見4月4日 9時10分
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栃木県佐野市の石灰岩から2億7000万年前の古生代に生息していた「クーペリナ」という生物の化石が国内で初めて見つかり、当時の地球の環境などを知るうえで貴重な発見として注目されています。
クーペリナは、2枚の殻を持つ貝のような形で、殻の中に餌をとるための多くの触手がある生物で、かつて海の浅瀬に生息していたと考えられています。
化石は2ミリほどの大きさで、佐野市山菅町にある2億7000万年前の古生代の地層で採取された石灰岩から見つかったということです。
調査に当たった佐野市葛生化石館によりますと、クーペリナの化石が見つかったのは世界で4例目で、国内では初めてだということです。これまで見つかっていたのは、アメリカのテキサス州やベネズエラで、今回化石が見つかった地層は2億7000万年前にはアメリカ大陸と近いところにあって、その後、地殻の変動で離れていったことを示すものだとしています。
佐野市葛生化石館の奥村よほ子学芸員は「クーペリナが見つかったことそのものが貴重な発見であるうえ、2億7000万年前の地理を知るうえで、大きなヒントになるものだと思う」と話しています。クーペリナの化石は今月下旬から佐野市葛生化石館で公開される予定です。
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