H7N9型 鳥感染の3ウイルス由来か4月4日 4時19分
中国でヒトへの感染が相次いで明らかになったH7N9型の鳥インフルエンザウイルスについて、各国の専門家が遺伝子の特徴を分析したところ、鳥だけに感染する3つのウイルスが集まってできたものであることが分かりました。
これは、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」が中国の衛生当局が公開したウイルスの遺伝情報を日本や香港など、各国の専門家が分析した結果として伝えました。
この中で、8本ある遺伝子はすべて鳥のインフルエンザウイルスに由来することが分かったとしています。
このうち、ウイルスの表面の構造を決めるH7型とN9型の2本の遺伝子は、ヨーロッパからアジアにかけて広く分布するウイルスと特徴が極めてよく似ていました。
また、このほかの6本の遺伝子は、中国と韓国で野鳥や鶏などの家きんで見つかることの多いH9N2型と同じものでした。
いずれも鳥だけで感染が報告されているウイルスの遺伝子で、4年前に新型インフルエンザとして世界で流行したウイルスが、鳥だけでなくヒトやブタに感染する3つのウイルスに由来したのとは大きく性質が異なっています。
一方で、鳥のウイルスの特徴に加え、遺伝子が変化してほ乳類の気道の細胞に結びつきやすくなっていることも分かったとしています。
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