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瀬戸大橋 鉄製の継ぎ目に亀裂
4月9日 4時59分

瀬戸大橋 鉄製の継ぎ目に亀裂
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本州と四国を結ぶ瀬戸大橋は、10日で、開通から25年を迎えますが、車道を支える鉄製の継ぎ目の部分に、開通当初は想定されていなかった金属疲労による亀裂が、少なくとも11か所生じていることが分かりました。
本州四国連絡高速道路では、橋の通行にただちに支障はないとしていますが、将来的には、橋の維持に影響が出るおそれがあることから対策を検討しています。

昭和63年4月10日に開通し、岡山県と香川県を結ぶ6つの橋からなる瀬戸大橋は、車道の下を鉄道が走る2層構造で、道路と鉄道の併用橋としては世界で最も長い橋です。
亀裂が見つかったのは香川県坂出市の岩黒島橋と櫃石島橋の2つの橋で、車道を支える鉄製の継ぎ目の部分に、金属疲労による亀裂が少なくとも11か所見つかりました。
亀裂はいずれも5ミリ前後ですが、そのすぐ下に鉄道が走っているため簡単には補修ができず、現在は応急処置としてサビが生じないよう、亀裂の表面が塗装されています。
本州四国連絡高速道路では、橋の通行にただちに支障はないとしていますが、将来的には、橋の維持に影響が出るおそれがあるため対策を検討していて、今後、JR四国とも調整したうえで補修を行うことにしています。
本州四国連絡高速道路は「開通から25年たつと、当初は予想していなかった異常が見つかってきている。速やかに、適切な処置を行っていきたい」と話しています。
瀬戸大橋の設計に携わり、橋の維持管理に詳しい東京都市大学の三木千壽教授は、「瀬戸大橋は、鉄道が通る部分については100年もつ橋として設計されているが、当時、道路橋では、金属疲労による亀裂は起きないだろうという考えが一般的だったので、配慮はされていなかった。今後は、金属疲労の亀裂に対して、的確な検査ができる技術者を育てていくことが大切だ」と話しています。

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