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谷本真由美「日本が世界一『貧しい』国である件について」

2013/04/06


実に刺激的な一冊です。アルファツイッタラーだけあって、ことばのエッジが立ってます。名言まとめ風に、刺さったことばを集めてみました。


こんなにおかしい日本の「働く」

・日本の外では「カローシ(過労死)」はしゃべる電子レンジや、幼女のパンツ付きの雑誌や、こんにゃくゼリーが喉に詰まって亡くなる人、のような「びっくりニュース」扱いなのです。「カローシ」するような人がいる国は「ネタ」だとしか思われていないのです。

・彼ら(外国人)にとって仕事は人生における一部にすぎません。手段であり目的ではないのです。人間の生きる意味は仕事ではないのです。しかし、日本ではその手段が目的になってしまっている。まったく理解ができない、というわけです。

・しかし、私は思うのです。皆、なぜ心や体を壊すまで我慢しているのでしょうか?こんな酷い働かせ方をしたら、欧州であれば、労働法違反だけではなく、欧州人権条約違反として訴えられてしまいます。そんなことになれば、大企業であれば、欧州全体を巻き込んだ大事件になるでしょう。企業のイメージが下がり、大規模な不買運動が起こるでしょう。企業の経営者は人でなしの犯罪者、というレッテルを貼られ、新聞や雑誌やネットで批判されるでしょう。

労働は、あくまで自分の時間や体力や知力を相手に「販売」し、「対価」としてお金を受け取る「活動」にすぎません。働いた分の報酬をもらうという「取引」なのです。

死ぬまで働くなど本当に馬鹿げたことです。私たちは、古代エジプトの奴隷ではないのです。

・役者や歌手などの有名人が、家族の病気や死に目を犠牲にしてでも仕事に打ち込むことも、海外からは以上に映ります。たとえば歌舞伎役者さんや歌手の方が、家族の死に目に立ち会うことを犠牲にしても公演を続行したことを「素晴らしい」「プロだ」「それでこそ役者根性だ」と「絶賛」します。

・他の国では優先するのは家族です。先進国であれば、よっぽど酷い職場でない限りは、病気の家族の看病をできるように職場で仕事の量を調整したり、臨時の人を雇います。

・病気や事故、危篤など、大変な状況の時に人を責めたり、働かせたりするのは、最も恥ずかしいこと、弱い者いじめだと考えられています。競争が激しい職場であっても、弱い立場にある人を支えるのが当たり前なのです。

日本で美徳とされていることは、単なる弱い者いじめに、我慢大会だとしか思えません。「私も不幸な経験をしたからあなたもしなさい」「ひとりだけ楽しくやるのは許しません」という底意地の悪い不幸の押しつけにすぎないのです。その底にあるのは妬みの感情です。前向きではないのです。この「不幸の押しつけあい」から脱出しないかぎり、日本では個人の幸福を実現することは不可能でしょう。

・「ノマド」が増える世界というのは、決して夢ばかりではありません。平凡でこれと言った才能がない多くの人にとっては、「稼ぎにくくなる世界」が到来する「悪夢」なのです。

・「社会人」とは、英語に直訳したら「ソーシャルパーソン」となりますが、英語だと全く意味がわかりません。(中略)別に学校を卒業したって、自営業になろうが、無職だろうが、宗教家になろうが、社会を構成する一員であることには、何ら変わりはありません。

・そもそも、「カイシャ」というのは、一人ではできないことを、何人もの人が集ってやり遂げる、という目的を持った「寄り合い」であり、「手段」にすぎないのです。(中略)そんなただの「寄り合い」を「社会」だと表現してしまう日本の人は、頭がおかしいとしか言えません。

・要するに、なんでも人任せで、自分で責任を取りたくないのです。無責任でずるくて、怠け者の人が多いのです。日本人が勤勉で責任感があるというのは大嘘だと思います。自分で考えることも、提案することも、行動することも、リスクを負うことも嫌な人達が多いのです。

自分の意見をはっきり言う人、人と異なった意見を言う人は「おかしい人」「異端な人」「決まっていることに文句をいうけしからん人」なのです。

日本では、何か考えを突き詰めて議論するよりも、「空気」にあわせることの方が重要なので、「哲学」を学ぶ必要も、考える必要もないのです。

・日本の人々は、他の国の人々とずいぶん異なる考え方をします。それは、政府や警察官を最初から思いっきり信用していることです。(中略)そういう権力を盲目的に信じる態度は、海外では「ナイーブ」=「自分の頭で考えない単純思考のバカ」と笑われる考え方です。

生き残るためのキャリアを形成するには勇気が必要なのです。日本の若い人の多くに必要なのは「自分ならこうする」「ワタシは違う」「俺はできる」と決心し、口に出して言う「勇気」なのです。

日本には受け身の人ばかりです。受け身である理由は、自分で何かやったり何か言わなければ、絶対に失敗することがないからです。これは、減点主義教育や、「空気を読め」という無言の圧力が蔓延する社会の弊害です。

いやー、怨念系ですね。ぼくはこの手の書籍が大好きです。最後に向かうに連れ、筆の圧力がヒートアップしていきます。

熱量の高い本なので、神経を逆撫でされる人も多そうです。実際Amazonレビューはキレイに賛否両論です。ぼくはもちろん★5つ。★1つ、★2つのレビューはどれも読むに耐えません(この種の人たちは、どうしてこんなに「著者の勝手な主観に騙される読者が出ること」を心配するんでしょうね)。

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刺激たっぷりの本なので、別記事でも内容を紹介しています。こちらもあわせてぜひ。


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