吉野家 輸入規制緩和で値下げ4月10日 18時22分
アメリカ産牛肉の輸入規制が緩和されたことを受けて、大手牛丼チェーンの「吉野家」は、主力メニューの牛丼を100円値下げすることになり、売り上げが伸び悩んでいる牛丼チェーンどうしの価格競争が再び激しくなっています。
発表によりますと、吉野家は今月18日から、主力メニューの牛丼の「並盛」をこれまでの380円から100円値下げして280円にします。
これはBSEの発生で、2年半にわたって牛丼の販売を取りやめる前の平成16年当時の価格と同じです。
このチェーンでは、ほかの牛丼チェーンのように、割安なオーストラリア産などを使わず値下げを行わなかったことから、これまでシェアを奪われてきました。
しかし、ことし2月にアメリカ産牛肉の輸入規制が緩和され、調達コストが下がったことから今回、集客を図るため、値下げに踏み切りました。
吉野家の安部修仁社長は、「景気は上向いているが、日常的な商品への低価格志向はむしろ高まっており、客の安さへの期待に応えたい」と話しています。
牛丼チェーンの売り上げがコンビニなどに押されて伸び悩むなか、「すき家」と「松屋」が今月に入って期間を限った値下げをしており、牛丼チェーンどうしの価格競争が再び激しくなっています。
今回の値下げについて、店舗を訪れていた30代の会社員の男性は、「株価は上昇していますが、給料が上がっているわけではないので、1円でも安い方がありがたいです」と話していました。
また、40代の会社員の男性は、「時代の流れに乗って、牛丼も値上げしてよいのではないかと思っていたが、値下げと聞いて、驚きました。安いのはありがたい反面、あまり安すぎるのも景気の面からはどうかなと思います」と話していました。
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