瀬戸大橋:「陸続き」島を翻弄 観光は開通3年で陰り
毎日新聞 2013年04月10日 11時44分(最終更新 04月10日 13時20分)
「島が橋でにぎわったのは開通から3年ぐらいだった」と振り返る住谷一弘さん=香川県坂出市での与島で2013年4月4日、広沢まゆみ撮影
住谷さんは「良かったのは、救急車が来られるようになったことだけだ」と言う。島民向け通行料金割引は現在80%だが、病院はおろかコンビニやスーパーもなく、「私らにとって橋は生活道路。他に選択肢はない」と免除を訴える。「こんなに早く観光業がだめになるとは思わなかった。橋で過疎化が進んだ」。島の将来は見えないままだ。