北朝鮮がミサイル2発を発射準備か、韓国は監視態勢格上げ
[ソウル/ワシントン 10日 ロイター] 韓国は10日、北朝鮮がミサイル発射に備える兆候を示す中、同国への対応で中国に支援を求め、監視態勢を格上げした。
米太平洋軍のロックリア司令官は、北朝鮮が最大射程4千キロと推定される最新型の移動式中型弾道ミサイル「ムスダン」を半島東岸に不特定数移動させたと米軍が確信していると述べた。
オバマ政権の当局者は、匿名でロイターに対し、「発射が準備されていると考えられるミサイルは2発だという想定だ」と述べた。これは韓国での報道内容とほぼ一致する。
韓国の聯合ニュースは10日、軍高官の話として、監視強化と情報収集にあたるスタッフの増員のため、情報監視態勢の「ウォッチコン」が1段階引き上げられたと伝えた。聯合ニュースはまた、ムスダンや「スカッド」、「ノドン」といったミサイルを同時に発射させる可能性を示す明らかな兆しがあるともしていた。
韓国の尹炳世外交通商相は議会の公聴会で、外交手段を通じて北朝鮮の挑発を抑制するよう模索していると明らかにした。同相は中国やロシアとの緊密な協力により、韓国政府が北朝鮮の態度を軟化させる取り組みを継続していると述べた。
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