被災ビル解体 アスベスト飛散
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111130/k10014323051000.html
東日本大震災で傷んだ仙台市中心部のビルの解体現場で、基準を大幅に超えるアスベ
ストが飛散していたことが仙台市の調査で分かりました。仙台市は、周囲の住民など
の健康に影響が出るおそれがあるとして、解体業者に作業の一時停止命令を出すとと
もに、周辺でもアスベストの測定をすることにしています。
基準を大幅に超えるアスベストが検出されたのは、JR仙台駅に近い仙台市中心部に
ある9階建てのビルの解体作業の現場です。このビルは、昭和48年に建設されたホ
テルで、老朽化が進んでいたうえに、震災の強い揺れで損傷が激しくなり、先月から
解体作業が行われていました。仙台市が、28日に立ち入り検査を行ったところ、屋
外の2か所でWHO=世界保健機関の判定基準の13倍から36倍のアスベストが検
出されたということです。仙台市によりますと、解体業者がアスベストが含まれる部
分をシートで覆うなどの必要な措置を施さずに作業を進めていたということです。仙
台市は、業者に大気汚染防止法に基づく作業の一時停止命令を出すとともに、現場で
アスベストが広がらないようにする措置をとらせたということです。また、周辺の住
民などの健康に影響が出るおそれがあるとして、12月1日から周辺でもアスベスト
の測定を行うことにしています。解体作業を行った「東洋環境開発」の林昭兵社長は
「震災で建物が傷み、危険な状況だったので、手順を踏んでいないことに気付かず、
作業を進めてしまった」と話しています。
11月30日 23時57分
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