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【オーガスタ(米ジョージア州)8日】今季から米ツアーに本格参戦している石川遼(21)=フリー=が、レギュラーシーズンが終わる秋まで米ツアーに専念する意思を固めたことが分かった。スポーツ報知の単独取材に石川が明言した。今季の最優先事項であるシード権確保のため米国に腰を据えて戦う。全米オープン、全英オープンのメジャー大会の出場資格を得るために、米国での予選会にも出場する方向だ。
悩んだ末の決断だった。石川は8日が締め切りだった日本ツアー国内開幕戦の東建ホームメイトカップ(18~21日)にエントリーしなかったことを初めて言及した。
「やっぱりシードが最優先事項なので。理想はこのマスターズまでに確定させて日本のツアーに何試合か、開幕戦ももちろん出られたらいいなと思っていたけど、ここまでふがいない結果なので。8月までにしっかりポイントを稼いで125位に入って、行けるところまで行って、秋に日本に帰ってプレーできたらいいなと思います」
米ツアーのシード確保には8月のレギュラーシーズン終了時にフェデックスカップポイント125位以内に入ることが必要。今季はこれまで9戦中6試合で予選落ちで現在は28ポイントで187位。来季のシード獲得のめどがつくまでは、米国一本でいく意思を固めた。
さらに、メジャー大会の出場資格を得るために動く。米国での全英オープン予選(5月20日)、全米オープン予選(6月3日)への挑戦を明かした。
「(出場を)考えています。いつどこであるかは頭に入っている。メジャーは世界ランクや賞金ランクにも一番影響してくる大会。出られる方法を探してスケジュールを考えたい」
メジャーは09年の全英オープンから今年のマスターズまで15大会連続で出場中。これまでは世界ランクのカテゴリーなどで出場してきたが、現在115位と厳しい状況。予選会からはい上がる覚悟だ。
11日には5年連続5度目の出場となるマスターズ(オーガスタナショナルGC)が開幕する。
「とにかく一生懸命やるだけ」
まずは予選突破を果たし、上位進出とシード確保へ弾みをつける。
◆米ツアーの新制度 上位125位に与えられるシード権の対象が、これまでの「賞金ランク」から、試合ごとの順位をポイント換算した「フェデックスカップポイント」に変わった(今年に限り賞金ランクも併用)。200位以内は下部ツアーの賞金ランク上位75人の選手たちと総勢150人による4試合の入れ替え戦「ウェブドットコムツアー・ファイナル」へ向かい、上位25人に与えられるシード獲得を目指す。年末に行われる予選会に関しては、これまで上位25人に翌年のレギュラーツアー出場権が与えられていたが、今年から下部ツアー出場権を得るにとどまる。
◆11日からマスターズ、その後も3戦1休 石川はマスターズ以降も基本は3戦1休のスケジュールを組んでいく。「初めての試合はなるべく出たい」という意向を持っており、次週のRBCヘリテージは参戦。マスターズの疲労や移動なども考慮し、その翌週のチューリッヒクラシックは欠場する可能性が高い。「次の目標はプレーヤーズに出られるようにポイントを積み上げること」。第5のメジャーと呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権(5月9~12日)を目指す。
(2013年4月10日06時05分 スポーツ報知)