さて…長谷川、基本的に、よほど文章が長すぎる!とか、

いくらなんでも誤字・脱字が多すぎる!!って以外は、

コメントをほぼスルーで承認してるんですが…

浅はかだったかな…?

昨日一日で、結構みなさんに読み解かれてしまったみたいですね。



書き手として、下手くそだな~(苦笑)。

もっとちゃんと引っ張れると思ったんだけれど…。

かと言ってねぇ…気づいてる人のコメントばかり消し去っててもねぇ…。



そうですね。

結構な数の人が気付き始めてる通りです。

そう。

だから、僕は否定的なコメントも積極的に載せてきたんです。はい。なはは。



まぁいいや。この話は明日。

さて、では昨日の続きです。

お気づきの通り、完全に、「当時の僕のまま」で文面を作ってあります(苦笑)。









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赴任から

時計の針を1年と8カ月進める。



僕たちの家族はすっかりニューヨーク生活にも慣れ、

子供たちも英語も覚え始めていた。

僕の仕事も慣れ始め、とくダネ!のニューヨークコーナーは

視聴率も絶好調だった。



2012年3月。

ずっと親切にしてくださっていた労務担当の方が

報道に引き抜かれる。

さすが優秀…。頑張ってもらいたいなぁ…。


が、その後任がまた…大変な感じの人だった。


みなさん、周囲に一人くらいいません?


「違うから」

ってみんなに言われてるのに、

とにかく、いったん思い込んだら、絶対に人の話、聞かないタイプの人…

新しい労務担当、Ⅰ氏はまさにそんなタイプの人間だった。

長谷川、一番苦手なタイプ。

現場的な感覚から言うと、最も制作現場にいちゃダメなタイプ。

決めつけたり、人の意見、柔軟に聞き入れられないと、

事件の現場が自分の思っていたのと違ったときに、

対応できない。

柔軟性のない人って、説得するのも面倒くさいし、

長谷川、そういう人間、可能な限りスルーしてきた。



その時もスルーしたかった。

でも、出来るわけない状況もある。



ある日、突然、Ⅰ氏がニューヨークにやってきたのだ

前触れなく!



会議室の呼ばれた長谷川の前に、笑顔のI氏。



「よっ!久しぶり」



うわっ!出た!気持ちわ…いや、お久しぶりで…

っていうか、何しに来たの?この人…?



「まぁ、座ってや」



頼むから変な感じの関西弁やめて。

うわ、何かキメ顔作り始めた…。



「ええかな~長谷川、あのさぁ」



Ⅰ氏はなんだか得意顔で、2枚の書類を出してくる。



「長谷川~なんやろね?この2枚の書類は?説明してくれる?」



よく覚えてないが、

とにかく、Ⅰ氏は長谷川が書き換えた敷金についての書類と、

実際に支払っていた「家賃の先払い」を示す書類を提示してきた。


1年8カ月。


長かった。本当に初めての海外生活。

色々あったし。結構忘れてることも多かったが、

でも、さすがになんとなく思いだす。

そして、このⅠ氏がキメ顔をしている理由も察しが付く。

さしづめ不動産業者を脅しかけて、

書類を全部提出させたのだろう。



Ⅰ氏は得意顔だった。

とにかく、終始、あなたは名探偵コナン君にでも憧れてるんですか?的な口調で詰め寄ってくる。

ぐむむ…久しぶりに生理的に受け付けん…ではなく、

さて、どうしたもんか。


Ⅰ氏の中では

こいつ、領収書を書き換えている!!

横領犯見つけたぞ!!

俺の手柄だ!!


という図式が完全に出来上がってるらしい。



いや…書き換えたがよ…

まぁ…一般的に、領収書の改ざんって、横領の時によく目にするがよ…。

こっちだっていろんな事情ってもんが…
でも、目の前にいるの、最も説明を聞かないタイプだ…。


のらりくらりしながら

なんだか僕は途中から腹が立ってきた。


そもそも、長谷川になんでいの一番に話を聞きに来なかったんだ?

当事者の僕に真っ先に話を聞いたらいい。全部の話がわかるじゃないか。

なんで、不動産業者や周辺を言い方悪いが捜査するような真似をする?


しかも、この敷金として登録したお金を

僕がうまいこと、取ろうとしている、と決めつけている。


だから、敷金って言ってもセキュリティーデポジットなんだから

帰任時に返すんだってば!

全額。

ってか、すでにその分は用意できてるし。


長谷川、書類の書き換えを認め、素直に謝罪。

詳しい事情は話さなかったけど、

速やかに返金することを約束する。


翌日、全額返金。



まぁ、しょうがないわな。



冷静になった今、考えたらわかる。

そりゃ駄目だ。いや、まぁ事情はあったとしても、

会社に正確な報告をしていないのはダメだ。

いくらなんでも、僕の取った行動も冷静さを欠いていた。

報・連・相がなってない。

当時の自分を振り返りながら反省。


反省文も翌日、人事に提出。

どれだけパニック状態だったか

丁寧に説明する。

誤解を受けたかもしれないが、

とにかく、返す予定のお金であったことは強調。



すると、しばらくして、懲罰委員会が開かれる、との連絡。



あちゃ~

やっちまったか。

懲罰委員会ってことは、処罰されるってことね。


参ったけれど、しょうがないや。


当時、本社に送った顛末書にも書いてあるが、

とにかく、必要と思ってやったことだが、

今にして思えば、

回避できる方法はいくらでもあった。

大反省だ。しょうがない。処分を受けるしかない。



人事部が窓口、と言うので、

懲罰委員会に提出してもらう資料を提出。

13点提出した。


その一部こそが、これからアップする、と約束した(←もうちょっと待ってくださいね)

個人メールであり、労務担当とのやり取りメールだった。


今回はすべての人にそれらを見ていただきたかったので、

つまり、懲罰委員会の方々と

出来るだけ同じような視点で僕のケースを見ていただきたかったので、

PDFで資料アップすることにしたのだ。



はぁ…また会社に迷惑かけちまった…。

もともと、僕は問題児だからなぁ…。



自己嫌悪。



スタッフのみんなにも謝らないと。

謹慎とかになっちゃうんだろうなぁ…。

減給は免れないよなぁ…。


あぁ、嫁さんに怒られる。


仕方ない。

また、懸命に働いて取り戻そう。






6月11日。月曜日。

日本に戻って来い、と呼び出される。


あぁ、処分だ。

憂鬱だ。でも、みんなに迷惑かけちゃったししょうがない。



人事部に来い、と言う。


よりにも寄って、

そんなタイミングで、西山喜久恵アナに遭遇



「あっら~~~はっせ~~!元気ぃ??」



元気なわけないっす。マジで。先輩、今、そんな感じじゃないっす。



「なんでいるの?ねぇ、なんで?仕事?」



まぁ、広い意味に仕事っす。

いや…仕事じゃないか…。

いいすね…先輩、いろんな意味でまぶしいっす。



素晴らしいテンションの西山アナをやり過ごし、

人事局長室へ。



あぁ。

やだなぁ…。

何言われるんだろ…。

減給かなぁ…。

停職?謹慎かなぁ…。




「長谷川君、君に対する処分が出ました」



はい…。




「社員就業規則第74条4項(←書類の虚偽記載)、ならびに…






「社員就業規則第74条1項(←業務上横領)に違反したことにより…」





え。

なんて?

横領??

あれが、横領になるのか?







「主任から主務職1級(←新入社員)への4階級の格下げ、さらに…









 ニューヨーク支局勤務の解職、

 そして











 アナウンス職の剥奪
とする」






これが、あの日、僕に起きたこと。