六回二死二塁、福留は右前へ適時打を放った【拡大】
(セ・リーグ、阪神2-0巨人、1回戦、阪神1勝、9日、甲子園)これが意地だ。G倒に対する永遠の魂だ。阪神・マートンの先制打が飛び出した直後の六回二死二塁。福留が、宮国のスライダーを右前に弾き返した。
「すごくいい勝ち方だった。相手の連勝をとめられたし、今度は自分たちが連勝できるように1つ1つやっていくだけ」
初の伝統の一戦。誰よりも早くグラウンドに姿をみせた。志願の早出特打だった。
「いいグラウンドがせっかくあるんだしね」
通常練習開始より1時間ほど早い午後1時すぎに単独でアップ開始。ティー打撃を41本行い、その後、フリー打撃を112本(サク越え2本)こなした。試合前まで打率・161、1本塁打、6打点。原田打撃投手には「外角に投げてほしい」と頼み、体が開かないよう矯正。ノーステップも試した。
「あー、もう!」。わずかなズレに気がつけば声を荒らげた。でも見守った和田監督ら首脳陣の姿も身に染みた。