米軍が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備後に本州、四国、九州で計画する低空飛行訓練を、地上60メートルでも想定していることが24日、米側が日本政府に提出した文書で分かった。従来、訓練に使用してきた中国山地を横断するルートも使うとみられる。危険性に対する懸念が各地で一層強まりそうだ。
低空飛行訓練の高度は、米軍が日本での運用に向けて作成した環境審査報告書の添付資料に明記された。
報告書本文では、低空飛行訓練の高度を「平均して地上500フィート(約150メートル)」「地上500フィート以上」などと記載。だが添付資料では、騒音の影響を分析した一覧表で、夜間(午後10時~翌午前7時)は地上150メートルとしたが、それ以外の時間帯は「地上200フィート(約60メートル)」での飛行を想定している。
(紙面から)