2013年03月29日

どぎゃんナイト

/ムーンライトながら/カフェデュモンド/無鉄砲しゃばとん@奈良県奈良市にて豚そば/ラーメン家みつ葉@奈良県奈良市にてしょうゆラーメン/麺屋爽月にてざる蕎麦/宮崎料理どきゃんにてどぎゃんナイト/

 ムーンライトながらは定刻通りに小田原を出発し、定刻通りに大垣に到着しました。
 ごく当たり前に思えて、前回、日本海側へ向かったときは4時間も遅れたことがあるから油断できません。

 大垣を過ぎると意外と何駅か止まるけど、だからといって降りても仕方ないし。
 米原で新快速に乗り換えて京都へ、ここでラーメン一杯もアリだけど昨夜の暴食がたたって(情けない)、とても食べられそうにありません。

 京都駅のテラス階にあるカフェ(隣はミスタードーナッツ)に入るとモーニングセットがあったので、それで。
 カフェデュモンドにてモーニングセットB、バジルチキンサンド500円。
 一息入れて、さて、行きますか。

 JRで奈良駅まで、お店は奈良駅から歩いても45分だったのですが、ろくに調べもしないで近鉄に乗り換えてしまいました。
 改札を入る前に気が付けばUターンもアリでしたが、まあ、近鉄に乗るのも悪くない(負け惜しみですな)。

 奈良駅周辺だけが地下で、すぐに地上へ。
 大和西大寺駅の乗り換えの分かりにくさには参りました。

 近鉄橿原線西ノ京駅から徒歩5分、あちこちのお寺で桜が咲いていて、いちいち足が止まってしまいます。
 5分の距離だったら見晴らしによっては見えなく無いけど、平地に平屋が並んでいて無理。

 開店1時間前に到着した無鉄砲しゃばとん@奈良県奈良市、無鉄砲グループはこれにていつ営業されるか分からないがむしゃらとシドニー店以外は訪問したことになります。
 全店制覇のためにシドニー、行くでしょ、行くならいつ?今じゃないでしょ・・・

 学園前駅からバスで向かったお店の時も一時間前に着いて誰もいなかったなぁ、と思いにふけりながら店先で一人、開店を待ちます。
 開店前にお店に出入りする店員さんは一様に「いらっしゃいませ」と挨拶して下さり、店長さんらしき人は「もうしばらくお待ち下さい」と声を掛けて下さり、店員さんではない出入りの業者さんさえ「いらっしゃいませ」と挨拶して下さいます。
 定刻になって暖簾が掛けられて店内へ、すぐ右手に券売機がありますのでさくっと食券を買ってカウンター席へ。

 ラーメンは豚そば、豚まぜそば、あっさり中華そば、魚そば、サイドメニューは餃子や無鉄砲めし、など。
 席に座りながら店員さんに食券を渡す時には「ネギはお付けしますか」と聞かれますので、もちろんお願いして。
 その他に麺の茹で加減やスープの濃さもお願いすれば大抵のことはやってくれます。
 カウンター14席、4人掛けの小上がりが2卓、ラーメンが出来上がるまで店内をぐるりと眺めます。
 左手奥の広いスペースには製麺所があり、想像ですが近場の無鉄砲グループにはここから配送しているのでしょう。

 と待っていると「お待たせしました」と女性店員さんが豚そば700円を運んできて下さいました。
 かなりの盛りですが二郎系とは言わないんだな、しゃばとんだからしゃばいのか、とスープを飲んでみると確かにしゃばい。
 しゃばいけど、それはあくまでも無鉄砲基準でしゃばいのであって、一般豚骨ラーメンと比べたら超々濃厚、一滴たりとも残せそうもありません。
 豚骨と水だけで焚きだしたスープ、誰にでもできそうでできないのは難しいからだろうな。

 店内の製麺所で打つ太麺は太さ、長さ、に僅かにバラつきがありますが、このバラつきがとてもいい。
 人間が二本の手で打ってます感が現れていて、自家製麺の自家製麺たる出来映え、素晴らしい。
 トッピングの九条ネギは無料で増やせるので途中で追加しました、九条ネギを日本のラーメン屋で2番目に旨く食べさせる豚骨スープ、ああ。
 バラ巻きの薄切りチャーシューは噛む必要がないほど柔らかく仕上げてあり、茹でもやし、メンマ、挽き肉とこれでもかのトッピングです。
 途中で辛子高菜を頂きつつ、あっという間に食べ終わってしまってご馳走様でした。

 食べ終わって心の底から「御馳走様でした」と厨房に向かって腰を折って挨拶し、暖簾を跳ね上げてお店を出て、「ああ、旨かったなぁ」と独り言をしながらスキップで駅へ戻ろうとすると。
 「すみませーん」と女性店員さんが追いかけてきて、(食券制なので)お勘定忘れは無いし、忘れ物かなと思ったら「お味、いかがでしたか」と。
 そうだ、無鉄砲はこの接客があったことを忘れてた、どんなにお店が混んでいても声を掛けてくるんだった。
 店先で15分近く話し込み、話し込まれ、電車一本見送ることになったのもいい思い出。

 再び乗り換えの分かりにくい大和西大寺で尼崎行きに乗り換えて近鉄奈良線富雄駅へ。
 パッとラーメンデータベースをみると何軒ものラーメン屋がプロットされ、今、奈良で一番美味しいラーメン屋はここにあるのかと。

 川を渡ったりして歩くこと5分、少しだけ外待ちされているお客さんが目立つラーメン家みつ葉@奈良県奈良市、看板は手書きなのかな(そんなわけありません)。

 外待ち6人、待ち椅子が用意されているのですが、待っているお客さん全員分はないので、順番に座ります。
 店先にはメニューが用意されているので、待っている間に何を食べるか検討しようかと手に取ると、醤油ラーメンと塩ラーメン、つけめん(昼営業のみ10食限定)、ご飯物のみ。
 15分ほど待って店内へ、居抜きでお寿司屋か小料理屋が営業出来そうな店内(あくまでも「できそうな」ですが)、厨房を囲むL字カウンターは奥へ8席、手前に2席、の手前に案内されました。

 この席の並びを上から見たときにL字になっている並びと、逆になっているお店がありますが、この店はL字になっていてちゃんと和食のことを分かっている人が店内を設計されたと言うことが分かります。
 すぐにお冷やが運ばれてきて注文を聞かれますので、検討結果を伝えてお冷やを飲みつつ厨房を眺めます。
 ラーメン一杯分ずつのスープを雪平鍋で温め、丼に入れてからハンドミキサーで撹拌されています。
 撹拌にはもちろんタレとスープを混ぜることにありますが、泡立てることでスープの温度が下がりにくくなりますね。

 7分ほどで「お待たせしました」としょうゆラーメン700円、カウンター台越しではなく左側から配膳されてきました。
 トッピングが沈んでいるかのような麺相、レンゲでスープ(泡?)を味わってみると今までどこででも経験したことのない味、ラーメンのことは詳しく知らないのですがネオパイタンとでも呼ぶのでしょうか。
 鶏ガラと豚ガラを丁寧に煮出してから寸胴で合わせ、ハンドミキサーで攪拌することで豚の味わいと鶏の味わいが渾然一体とした味に仕上がっています。

 鶏の旨味も感じる、豚ガラの旨味もある、とても美味しいスープです。
 このスープを受ける中太麺は自家製麺とのことで、若いお客さん向けに固めに仕上げているようですが、奈良ナンバーワンに違わぬ味わい。
 チャーシューは低温調理と思われる仕上がりで別皿で食べたい味わい、メンマはかなり太めで思ったほど長くなく食べやすい。
 味付け玉子は半分に割ってあり、薬味ではなくトッピングとしての青ネギ、素晴らしい仕上がりです。
 二杯目にもかかわらず一滴残さず頂いてしまってご馳走様でした。

 近鉄で鶴橋まで、鶴橋から京橋を経由して鴻池新田。
 お店に急ごうとしたら駅前のロータリーにこれまた見事な桜、満開。
 しばらく見入って写真を撮って、またしばらく見入ってしまったら「綺麗やなぁ。見知らぬ人にも声を掛けてしまうがな」と人生の先輩の女性に声を掛けられてしまいました。

 昼営業までに着けると思ったら遅刻、うーん、どうしたものか。
 とりあえず電話で確認して、受け取りものだけ受け取って退散しました。

 天王寺経由で新今宮、ここからは南海線ですがPASMOが使えるので切符を買わなくて済みます。
 して初めて降りた粉浜駅、万葉集で謳われている古くからある街、の線路沿いの商店街にお店がありました。

 麺屋爽月、ひるまはうどん、夜はお蕎麦を出す麺屋さんです。
 「麺屋」と聞いてラーメンを期待するのはラヲタだけでしょうか、店先から店内を覗くと陽気な店主さんがこちらをみてニコニコと笑っています。
 東京の飲み会で名刺交換したからといって、わざわざ大阪までお店に行くかな、行くでしょ、行くならいまでしょ。

 夜営業が始まったばかりなのでお店は空いていて、広めのテーブル席に案内されました。
 先ずはビールをお願いし、今夜は大阪市住之江区で一人お連れ様会、張り詰めていた緊張がするすると解けていきます。

 「何か作りましょうか」と声を掛けられたので「じゃあ、なにかをお願いします」と答えて作っていただいたのはだしまき。
 初訪問ですので、常にこのクオリティとポーションなのか分かりません。
 箸で持ち上げられないほどふわふわ仕上げなので、ついつい口が迎えにいってしまいます。
 関東ではあり得ないほど薄味、薄味だからといって味がないわけではありません、これが関西のだしまき。
 再会を懐かしむ時間も惜しむほど食に関して話しが炸裂、一対一なのにここまで白熱するかな。

 このままで閉店まで飲んでしまいそうなので、意を決してざる蕎麦、事前情報は全く仕入れていませんでしたが、すんなりと入ってきます。
 先ずはお蕎麦を2本、店内の製麺室で打った外二のお蕎麦は驚くほど細いけど、ぷりっとした歯応えがいい感じです。
 薬味を味見して蕎麦つゆ、関東ではあり得ない控えめのかえし、蕎麦に合わせてみると驚くほどの相性、美味しいですね。
 蕎麦はそれなりの量がありましたが丹念に打ってあることもあってどこにも引っかからずに喉を通っていきます。

 するすると食べ終わる頃にそば湯、そば湯はお蕎麦を茹でたお湯ではなく専用に作っているとのことで、粘度はそこそこのさっぱりタイプ。
 ああ、美味しかったご馳走様でした。

 遅刻間違い無しの時間まで居座ってしまい、阪堺電気軌道阪堺線東粉浜駅までダッシュするとちょうど来ていたので飛び乗り、って、路面電車だったんだ。
 おそらく、鉄ヲタの中には路面電車ヲタクがいるだろうけど、私も富山、高知、などで乗っているぞ(乗っているウチに入らないか)。

 しかし予定をあれこれ詰め込むからこんな綱渡りの移動になるんだよ、でも大阪には中々来られないからな。

 恵美須町から大阪市営堺筋線、堺本町で降りてからはグーグルマップ様の言いなりでお店まで。
 宮崎料理どきゃん、ああ、夢にまでみたどぎゃんは2階のお店でした。

 既に座る席が無いほどの満席で、立って飲んでも全然問題なしなので乾杯したあとはしばらく立って飲んでいました。
 宴会や飲み会では、一度座った席から移動しないタイプですが、今日は別、全員とお喋りしたい。

 今夜は特別にどぎゃんナイト、この夜のために仕入れた食材を使ったこの夜のために用意された数々の料理、正直、ここまでのクオリティとは思っていなかった。
 しかししてこのクオリティなのだよ、飲み放題が付いて特に高くない普通の値段なのだよ、持つべきはいい店を知っていていい店に顔が利く友達なのだよ。
 ま、私が来阪するのを口実にしたのかも知れないけど、それならそれでいいし。
 誘った友達にもあえてとても嬉しい、ちょろっとお土産を渡したりして。

 先ずは生もの、刺身とユッケのお造り、皆が食べ終わった後で一片たりとも残さずに食べてしまった。
 宮崎料理ということで炭火焼き、この炭火焼きが旨すぎる。
 飲み物は生ビールから始まってハイボール、焼酎、色々飲んだな。

 絶品は厚切り和牛タン、説明がなかったらカルビだと思ったろうな。
 色々な人とお話しして色々な人と繋がって、気が付いたら終電がなくなる時間で、気が付いたら半分くらいの人が帰っていて。
 お店の人の挨拶してお店を出て、さて、タクシーをどうやって捕まえるかとうろうろしていた、親切な人にホテルまで送ってもらって。

 大阪のど真ん中にも夜桜。
 誰も振り向かないけど、オレはアンタを忘れない。

 ホテル関西に着いて一人二次会、この店が朝までやっているなら先の店でもっと飲んでいたかったのですが、この店の閉店時間に合わせたような。
 店員さんは私のことを覚えていてくれて、良かった、嬉しい。
 前回同様、お店の片付けを眺めながら30分か一時間くらい、店員さんとお喋りさせていただきました。
 次の来阪は早くて七月、って、その前に明日の朝、頑張って起きないと。

posted by ふらわ at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
こんにちは、ふらわさま。18きっぷシリーズ待ってました。
鉄道好きの自分は東京から遠い処に住んでいるのでラーメンや
列車を見るだけで楽しいです。しかも、ラーメンの食べ歩きが加わっている
(というかラーメンがメインのブログですよねw)ので鉄ヲタと視点が違うので
目新しさを感じます(あっ、草木や鳥の画像も好きですよ)。

p.s. 鉄道もラーメンも未熟者の人間のコメントを採用してくださりありがとうございます。
そして、勢いで過激な内容を書いてしまった事をお詫びします。
Posted by ボボ・パクチー at 2013年04月07日 11:49
ボボ・パクチーさん

 都内の鉄道は人が多すぎて撮りにくいのですが、地方は撮りやすいですね。
 写真はあまり上手くないので、雰囲気だけでも伝わったら嬉しいです。
Posted by ふらわ at 2013年04月07日 17:28
おっしゃる通り、下手くそな写真ばかりですね。
読者が気分を害さないか心配です。
Posted by kze at 2013年04月09日 07:19
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