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三冠ロードの最初の一戦!「第73回 皐月賞」
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三冠ロードの最初の一戦!「第73回 皐月賞」

クラシック三冠の一冠目となる皐月賞は、日本ダービー(東京)と菊花賞(京都)に比べると器用さが必要といわれる中山競馬場が舞台。そこで結果を残せたならば今後への夢はいっそう広がっていくわけで、過去3年間の皐月賞優勝馬はすべて、その後もGI を制している。しかし、今年は例年に比べると混戦ムードも漂っている印象。まずは東京競馬場で行われた2011年を除く過去10回のデータから傾向をチェックすることにしよう。



重賞ガイドムービーは、4月13日(土)9時頃に更新予定です。
伏兵陣に要注意

2002年には単勝15番人気のノーリーズンが勝利をおさめ、2007年には7→15番人気で決着して大波乱となったことがある皐月賞。2011年を除く過去10回の単勝人気別成績をみても、「1番人気」馬が勝率30.0%・連対率40.0%と、いまひとつの成績となっている。さらに「2番人気」馬は未勝利で、「3〜5番人気」馬は2着がゼロというデータをみると、今年も伏兵陣には大いに注目するべきと言えそうだ。〔表1〕
〔表1〕 単勝人気別成績(2011年を除く過去10回)

単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-1-2-4 30.0% 40.0% 60.0%
2番人気 0-2-2-6 0% 20.0% 40.0%
3番人気 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
4番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
5番人気 0-0-0-10 0% 0% 0%
6〜10番人気 4-5-1-40 8.0% 18.0% 20.0%
11番人気以下 1-2-1-76 1.3% 3.8% 5.0%


内枠と外枠が好成績

対象とした過去10回の皐月賞はすべて18頭立て。ということで枠番別の成績をチェックしてみると、「1枠」、「3枠」と「7〜8枠」が比較的好成績を収めているのに対し、「4〜6枠」は未勝利のうえ、「4枠」と「6枠」は2着馬もゼロ。このあたりはちょっと気になるデータかもしれない。〔表2〕
〔表2〕 枠番別成績(2011年を除く過去10回)

枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0%
2枠 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%
3枠 2-1-2-15 10.0% 15.0% 25.0%
4枠 0-0-1-19 0% 0% 5.0%
5枠 0-4-1-15 0% 20.0% 25.0%
6枠 0-0-2-18 0% 0% 10.0%
7枠 4-0-2-24 13.3% 13.3% 20.0%
8枠 2-2-1-25 6.7% 13.3% 16.7%

トライアルレースからの臨戦馬が中心

昨年は2月中旬の共同通信杯から臨んだゴールドシップが優勝。しかし、2011年を除く過去10回において、同馬を除くと「スプリングS」、「弥生賞」、「若葉S」以外からは連対馬が出現しておらず、基本的にトライアル以外から臨んだ馬は苦戦傾向となっている。〔表3〕
〔表3〕 前走のレース別成績(2011年を除く過去10回)

前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
スプリングS 4-3-2-49 6.9% 12.1% 15.5%
弥生賞 3-3-5-34 6.7% 13.3% 24.4%
若葉S 2-4-1-17 8.3% 25.0% 29.2%
共同通信杯 1-0-1-5 14.3% 14.3% 28.6%
京成杯 0-0-1-2 0% 0% 33.3%
その他のレース 0-0-0-43 0% 0% 0%

前走好走馬が中心

前走の着順別成績をみると、前走で「1着」だった馬が好成績。対象とした10レースの優勝馬10頭のうち7頭は前走でも「1着」だった。また、2着馬は、前走「2〜3着」組からもっとも多く出現しているうえ、3着馬も10頭のうち9頭が前走で「2着以内」に入っていた。皐月賞では、前走で上位に入っていた馬が好結果を残すことが多いようだ。〔表4〕
〔表4〕 前走の着順別成績(2011年を除く過去10回)

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 7-2-6-42 12.3% 15.8% 26.3%
2着 0-3-3-28 0% 8.8% 17.6%
3着 1-3-0-21 4.0% 16.0% 16.0%
4着 1-1-0-10 8.3% 16.7% 16.7%
5着 0-0-0-11 0% 0% 0%
6〜9着 1-1-1-20 4.3% 8.7% 13.0%
10着以下 0-0-0-18 0% 0% 0%

1月に出走していた馬にも要注目

皐月賞連対馬の出走歴をひもといてみると、その年の1月に出走経験のあった馬が、2006年を除き毎年連対していることがわかった。その2006年も、該当馬のフサイチジャンク(1月に500万下の福寿草特別とオープン特別の若駒Sを連勝)が3着に入っている。1月に出走経験のある馬は、今年もマークしておいたほうがよさそうだ。〔表5〕
〔表5〕 同年の1月に出走していた皐月賞連対馬一覧(2011年を除く過去10回)

年度 着順 馬名 該当レースと着順
02年 1着 ノーリーズン 1月5日 新馬 1着
03年 1着 ネオユニヴァース 1月18日 白梅賞(500万下) 1着
04年 1着 ダイワメジャー 1月17日 未勝利 1着
05年 1着 ディープインパクト 1月22日 若駒S 1着
2着 シックスセンス 1月16日 京成杯 2着
07年 2着 サンツェッペリン 1月14日 京成杯 1着
08年 2着 タケミカヅチ 1月13日 シンザン記念 4着
09年 1着 アンライバルド 1月24日 若駒S 1着
2着 トライアンフマーチ 1月25日 新馬 2着
10年 2着 ヒルノダムール 1月23日 若駒S 1着
12年 2着 ワールドエース 1月21日 若駒S 2着

遠征して好結果を残している馬にも注目!

関西馬のなかには「皐月賞が初めての関東遠征」という馬も多いが、皐月賞では「長距離輸送を経て臨んだ重賞で2着以内に入ったことがある」馬が、2011年を除く過去10回のうち8回で連対を果たしている。〔表6〕
〔表6〕 長距離輸送を経て臨んだ重賞で2着以内に入ったことがある、皐月賞連対馬一覧(2011年を除く過去10回)

年度 着順 馬名 所属 該当レース
03年 1着 ネオユニヴァース 栗東 中山 スプリングS 1着
04年 2着 コスモバルク 地方競馬 中山 弥生賞 1着
05年 1着 ディープインパクト 栗東 中山 弥生賞 1着
2着 シックスセンス 栗東 中山 京成杯 2着
06年 1着 メイショウサムソン 栗東 中山 スプリングS 1着
08年 2着 タケミカヅチ 美浦 京都 デイリー杯2歳S 2着
09年 1着 アンライバルド 栗東 中山 スプリングS 1着
10年 1着 ヴィクトワールピサ 栗東 中山 弥生賞 1着
12年 1着 ゴールドシップ 栗東 東京 共同通信杯 1着

該当レースが複数ある場合は、直近のものを掲載。

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2歳時の戦績にも注目

東京競馬場で行われた2011年を含めた過去5年の優勝馬には、「2歳時にオープン特別で単勝1番人気に支持されていた」という共通点があることがわかった。つまりそれは、デビューから間もない時期に、ファンから高い素質があると評価されていた証拠。今年もそのような経歴を持つ馬をマークする手もありそうだ。〔表7〕

(浅野靖典)
〔表7〕 2歳時にオープン特別で単勝1番人気に支持されたことがある皐月賞優勝馬一覧(過去5年)

年度 馬名 該当レース
08年 キャプテントゥーレ 4走前 野路菊S
09年 アンライバルド 3走前 京都2歳S
10年 ヴィクトワールピサ 3走前 京都2歳S
11年 オルフェーヴル 5走前 芙蓉S
12年 ゴールドシップ 4走前 コスモス賞

参考レース



競走成績・レース映像
2012年12月16日
第64回 朝日杯フューチュリティS(GI)

優勝:ロゴタイプ
2着:コディーノ
3着:ゴットフリート



競走成績・レース映像
2012年12月22日
第29回 ラジオNIKKEI杯2歳S
(GIII)

優勝:エピファネイア
2着:バッドボーイ
3着:キズナ


競走成績・レース映像
2013年1月21日
第53回 京成杯 (GIII)

優勝:フェイムゲーム
2着:アクションスター
3着:ケイアイチョウサン



競走成績・レース映像
2013年2月3日
第53回 きさらぎ賞 (GIII)

優勝:タマモベストプレイ
2着:マズルファイヤー
3着:アドマイヤドバイ


競走成績・レース映像
2013年2月10日
第47回 共同通信杯(GIII)

優勝:メイケイペガスター
2着:ゴットフリート
3着:マイネルストラーノ



競走成績・レース映像
2013年2月23日
第22回 アーリントンC (GIII)

優勝:コパノリチャード
2着:カオスモス
3着:レッドアリオン


競走成績・レース映像
2013年3月3日
第50回 弥生賞 (GII)

優勝:カミノタサハラ
2着:ミヤジタイガ
3着:コディーノ



競走成績・レース映像
2013年3月16日
若葉S

優勝:レッドルーラー
2着:クラウンレガーロ
3着:サトノノブレス


競走成績・レース映像
2013年3月17日
第62回 スプリングS(GII)

優勝:ロゴタイプ
2着:タマモベストプレイ
3着:マイネルホウオウ

ご注意:当コーナーの情報は、制作段階の情報に基づき制作されております。出走回避などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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