NHKがインターネット上で番組の一部内容を動画配信するサービスで、ウェブページに使用している地図に疑問が寄せられている。日本海の表記になぜか「東海」という記述が併記されているのだ。
「東海(トンヘ)」とは、韓国が日本海の名称に異議を唱えて持ち出した呼称だ。地図にはほかにも尖閣諸島や竹島の表記が見当たらないなど、不自然な点が少なくない。
「NHK映像マップみちしる」では、BSで放送された番組をはじめNHKが所有している映像の一部をネット上で無料配信している。サイトにアクセスすると画面上に日本地図が表示され、どの地域に関連する映像が視聴できるかが分かる仕組みになっている。見たいコンテンツを都道府県別ごとやキーワードで検索したり、地図を拡大縮小したりすることも可能だ。
地図を日本列島全体が画面上に広がる程度の縮尺に設定すると、日本海は単独表記となっている。ところが少し拡大すると「日本海(東海)」と併記される状態に変わる。拡大し続けても併記は解消されない。
外務省によると「東海」は、1992年の第6回国連地名標準化会議で韓国が初めて持ち出した呼称だ。突然韓国が「東海」の単独表記か日本海と併記すべきと主張したのだ。日本政府はこれを「根拠のない異議」とはねつけ、日本海が「国際的に確立した唯一の呼称」との立場を一貫して守っている。2012年に開かれた国際水路機関(IHO)総会でも韓国は、IHOが刊行する標準海図集で「東海」の記載を主張したものの、結論が先送りされたため日本海の単独表記が決まっている。
「みちしる」の地図は「グーグルマップ」を利用しているようだ。だが現在使われているグーグルマップで日本海を見ると、拡大や縮小をしても「東海」の記述が出てくることはない。
ほかにも奇妙な点がある。現行のグーグルマップ上では島根県・竹島が表示されるが、「みちしる」ではこれが見当たらないのだ。相当拡大して探してみても島の存在すらない。ネット上では、地図上には島が掲載されていたが呼び名は竹島ではなく、日韓以外の国が使うことの多い「リアンクール岩礁」になっていたと「証拠」の画像を公開する人もいた。また沖縄・尖閣諸島は、島自体は地図上にあるが名称が記載されていなかった。
(続く)
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