新日本プロレス7日の両国国技館大会で行われたIWGPヘビー級選手権は、挑戦者オカダ・カズチカ(25)が王者・棚橋弘至(36)を撃破し第59代王者に輝いた。年頭から不振が続いていた昨年度MVPがついに完全復活。王座返り咲きを果たすため、オカダは私生活で「無一文からの再出発」を実践していた。
2度目の戴冠までの道のりは険しかった。昨年、史上最年少で東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞MVPに輝いたオカダも、今年に入ると1・4東京ドームからシングルで2連敗とスランプに入った。オカダ自身も慢心があったと分析する。
そこでオカダが思い切った“調整法”に取り入れたのが、私生活での散財だった。「気を引き締めるために、カネを使いまくろうと。引っ越して、車買って…。そうやって自分を追い込みました」。NJC前の3月に世田谷区内の高級住宅へ引っ越し、家具も一新。4月にはシボレー社の高級車「コルベット」を購入するなど、この短期間に推定で約1000万円を使い切ったとみられる。つまり現在は貯蓄ゼロの「無一文」。オセロ・中島知子もビックリの浪費だが、決して外道に洗脳されているわけではない。
一見ただぜいたくをしているだけで何の役にも立たなそうな話だが、オカダにとってはハングリー精神を取り戻すために必要な荒療治だったという。そもそもオカダは中学校卒業後、高校進学せずに単身メキシコに渡るなど、保険をかけないプロレス人生を送ってきた。いわば「無一文」こそがオカダの原点だ。
「僕はカネの雨を降らせる人間なので、ためる必要がない。またこれからすぐ稼ぐだけの話ですから。今の貯金ですか? 特にありません」とオカダは胸を張る。
昨年2月に棚橋を撃破した際はフロック視されていたオカダだが、もはやその実力は疑いようもない。自ら進んで退路を断ち続けるレインメーカーは、第2次政権でプロレス界に更なるカネの雨を降らせる。
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