記録的な早咲き、さらには週末の“爆弾低気圧”の影響で、すでに桜が見納めになった地域もあるだろう。しかし７日朝、東京の下町には桜が舞った。桜吹雪の入れ墨を背中に持つ男が突然、全裸で現れたのだ。頭から爪先まで一切の布を身に着けず、春一番のようなすさまじいスピードでアソコをブラブラさせながら駆け抜けた男が起こした大騒動をリポートする。

　前夜までの暴風雨が過ぎ去って晴れ上がった７日午前９時前、東京都足立区谷中で、バスの進行をふさぐように路上で全裸の男が仁王立ちした。男の背中から両肩にかけては立派な桜吹雪の入れ墨が入っていたという。

　２０代後半に見える男は車体を蹴ったり、引きちぎったバスのワイパーを手で振り回したりしながら、訳の分からないことを叫んでいたという。近所の女性が恐怖に顔を引きつらせて語る。

「私が買い物から帰ってきたら、後ろからすごいスピードで自転車が通り過ぎてったの。それと同じ速さで全裸の男が走り抜けていったわ」

　自転車に乗った人は全裸男に追いかけられていると思って、全力で走っていたという。
　別の目撃者によると、当初は服を着ていたが、だんだんと脱ぎ捨てながらスピードを上げて最終的に全裸になった。「運悪くバスが来て、裸の男が『１０１回目のプロポーズ』の武田鉄矢みたいに両手を広げてバスを止めたのよ！」（前出女性）

　様子を見ていた女子高生も「靴下もはいてませんでした。完全に全裸でした」と証言。近所の男性は「興味があったんで、しっかり見てみたんだ。体格もなかなか良かったんだけど、なんだかアソコは大したことねえような感じだったな。真っ黒だった」と語る。刃物などの凶器は持っていなかったが、股間の“凶器”の刃渡りは短かったらしい。

　こんな不審人物が近所をうろついていれば、誰もが１１０番通報するだろう。「パトカーだけじゃなくて消防車も救急車も来て大ごとになったよ」（女子高生）。警察官が来るまでの約３０分間、男は一切アソコを隠しもしなかった。住民たちは「フラフラしないでしっかり立ってたし、あんなに走れるんだから酒は飲んでないだろう。たぶん変なクスリかな」などと噂している。

　騒ぎの登場人物は全裸男だけではない。「男の後から服を拾いながら追っかけてきた奥さんか恋人っぽい女性が『やめろ！』『服着ろ！』とか大声を出してた」（別の住民）という。さらにその後、子供を腕に抱えた男性まで現れ、バスの前は混沌状態に。

「女の人が『赤ちゃんいるのに何やってんの！』って叫んでました」（女子高生）。乳飲み子を持つ父親としての自覚のない男に妻がキレたのだろうか。男の“珍行”のせいで乗客は３０分も足止めを食らった。「警察が来るころにはズボンをはいてたんだけど、それでもまた警察に向かってズボンを下ろして男性器を見せてたよ。女性が警察に土下座してた」と前出男性。ＴＢＳの報道だと、男は器物損壊の疑いで逮捕された。