トップページ科学・医療ニュース一覧原子力問題調査特別委「原発事故は収束していない」
ニュース詳細

原子力問題調査特別委「原発事故は収束していない」
4月8日 20時40分

原子力行政の在り方などを議論する衆議院の「原子力問題調査特別委員会」の審議が初めて行われ、参考人として出席した国会事故調査委員会の元委員長らは福島第一原発の事故は収束していないとして、国会による原子力行政への監視の必要性を改めて求めました。

原子力問題調査特別委員会は東京電力福島第一原発事故の調査に当たった国会事故調査委員会の提言に基づき、衆議院の常設の委員会として設置されたものです。
8日、初めて行われた審議では、調査委員会の元委員9人が参考人として出席し、黒川清元委員長は、福島第一原発での燃料プールの冷却停止や汚染水漏れのトラブルに触れ、「事故は収束していない。調査委員会の提言を着実に実行してほしい」と訴えました。
続いて野村修也元委員が「電力事業者のとりことなって事故を防げなかった原子力の規制組織を独立性や専門性の高いものにするために、国会が主体的に原子力行政を監視するべきだ」と求めました。
調査委員会は事故調査の継続などについて審議するために、国会に専門家による第三者機関を設置することなどを提言していますが、8日の審議で田中三彦元委員は事故調査委員会のヒアリングの内容や調査の詳細を共有できる仕組みを作るべきだと訴えました。
原子力問題調査特別委員会は、今後、原子力規制委員会の田中委員長からも話を聞いて原子力行政の在り方を審議することにしています。

[関連ニュース]
k10013768371000.html

[関連ニュース]

  自動検索

汚染水漏れ 規制委が東電に調査指示 (4月8日 15時12分)

福島第一原発 3号機燃料プールで冷却停止か (4月5日 15時8分)

原発事故 原因究明し安全対策に反映を (4月5日 12時54分)

東電 福島第一原発トラブルで3人処分 (4月3日 20時36分)

このページの先頭へ