阪神が5日の広島戦(マツダ)で、メジャー帰りの福留孝介外野手(35)が12回に勝ち越しの1号ソロを放ち、チームを勝利に導いた。そんな福留の活躍の舞台はグラウンドだけではない。さまざまな形でナインをけん引して“虎の新・アニキ”となっているのだ。
値千金の一発だった。「その前に僕自身が決められるところで決められなかったので、何とかしたかった。12回なので思い切っていった」と振り返った福留。2回までに0―5と大量リードを許したが「追いかけるしかなかったんで、選手も開き直っていけた」と率先してナインを鼓舞した。
それだけではない。福留はいろんな部分でチームをけん引している。例えば攻撃中のベンチでは即席の“スコアラー会議”を開催。「鳥谷とか野手数人に相手投手の配球について感じたことを『こういうクセがある』とか『こう打ったらどうか』といった具合に語っています。試合中のベンチで選手がスコアラーのように相手投手のことを細かく話すのは珍しいですよ」とチーム関係者は証言する。
西岡が腰の張りで休んだ3日の中日戦で3年目の荒木がプロ初スタメンの「1番、二塁」で出場した際には「福留が荒木の緊張をほぐしていましたね。試合前に『あんまり気にするなよ。エラーしたら西岡のせいなんだからな』ってね。そういうことが言えるのも、今のチームでは福留ぐらいでしょう」(別の関係者)。とにかくグラウンド外でも大活躍が目立つというのだ。
阪神では、昨季限りで現役を引退した金本知憲氏(45)が「アニキ」と呼ばれていたが、早くもチーム内では「金本さんとは性格が違いますが、福留さんも“アニキ”と呼べるでしょう」との声も。冷静な分析や熱いゲキでチームのまとめ役となっている福留。“虎の新・アニキ”の存在感は増すばかりだ。
本紙でもおなじみの競馬評論家の清水成駿や本紙虎石、血統評論家水上学&〝生ける伝説〟安藤勝己元騎手が参戦!「東スポ@競馬 春のGⅠ大討論会 安藤勝己も登場with競馬ラボ」がニコニコ生放送された。春のGⅠ戦線を心から楽しみたい競馬ファンは絶対にチェック。
時は来た。ブシロードから発売されているネット対戦型トレーディングカードゲーム「キング オブ プロレスリング」 の第6回公式リーグで「東スポ杯」(3月29日午前6時から4月2日午後10時までの5日間)の開催が決定した。