開幕から好調の楽天で、星野仙一監督（６６）の“異変”が話題になっている。

　過去２年ではあり得なかったことが起きているのは試合後のミーティングだ。関係者の話を総合すると、星野監督は大敗を喫した開幕戦で「よっしゃ、切り替えていこう！」とナインを鼓舞。２戦目に今季初勝利を挙げると「よーし、お前らようやった！」と超ハイテンションで選手を褒めちぎったという。「試合中のベンチではさすがに怒鳴ったりしているけど、試合が終わるとテンションはＭＡＸ。おかげでチームの雰囲気は今年が一番いい」（チーム関係者）

　これまでの闘将はミーティングでゲキを飛ばすことはあっても、褒めることはほぼなかったという。もちろん“テンションアゲアゲ”になることもないため、ナインも暗い気分で帰宅することが多かった。

　だが、例年と違い今年はオフの補強にも成功。戦力が整ったことで「いける！」という気持ちが強いのだろう。「厳しいことを言いたくてもグッと我慢してチームの雰囲気を優先していらっしゃいます」（球団関係者）。それが極力、仏頂面を見せないようにし“不気味な笑顔”を連発している理由なのだという。

　報道陣の前では「俺は今年は我慢せんぞ。つまらんプレーをしたら、すぐに代える」と話しているが、ナインの前ではひとまず我慢。「仏の仙さん」と「鬼の仙さん」の使い分けで、チームを悲願の優勝に導くことができるか。