阪神のルーキー、藤浪が７日の広島戦（マツダ）に中継ぎ要員でベンチ入りすることになった。

　３月３１日のヤクルト戦（神宮）で、高卒新人では史上最速となる開幕３戦目の先発デビューを飾った藤浪。当初は中６日で７日に先発する予定だったが、６日の広島戦が雨天中止となり、首脳陣は岩田を翌日の先発にスライド。初勝利をかけた藤浪の２度目の先発マウンドは先送りとなった。

　それでも話題には事欠かない。６日のマツダスタジアムの雨天練習で中西投手コーチは「当然、入れますよ」と藤浪を７日にベンチ入りさせることを明言。さらに和田監督が「ブルペン待機？　もちろん、そのつもりでいる」と中継ぎ要員に考えていることを認めた。

　阪神は福原、安藤ら右の中継ぎの層が厚いだけに、ローテ投手の起用は常識的には考えにくい。ただ今回のベンチ入りの理由として和田監督は「（登板間隔が）開いてしまうのもある」と説明している。実戦のマウンド感覚など、藤浪の調整段階を考慮すれば、登板の可能性は残されている。

　当の藤浪は思わぬ展開にも泰然自若に構えている。６日は室内でブルペン投球を行った後、球場敷地内をダッシュするなど、タップリと汗を流し「準備はしています。先発の時と同じ調整です」と涼しい表情で話した。

　６回２失点と好投しながら、惜しくも初黒星がついた先発デビュー戦から１週間。今度は中継ぎとしての“デビュー戦”が実現するか。注目だ。