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高徳急成長で影が薄くなった酒井宏樹
2013年04月07日 11時00分
日本代表崖っ縁イレブン 後がない男たち＜4＞
ブラジルＷ杯の出場権獲得にリーチをかけた日本代表のサバイバルレースでは、ロンドン五輪代表として日本をベスト４に導いたＤＦ酒井宏樹（２２＝ハノーバー）も厳しい状況に立たされている。
身長１８３センチの大型サイドバック。２０１１年に国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）が選ぶ「世界の若手１３人」に選ばれ、注目されると、ブラジルの名門サントスからも獲得オファーが届いた。ただ昨夏に移籍したハノーバーではわずか７試合出場。スタメンは３試合に留まっている。
今年から専属通訳をつけ、チーム内のコミュニケーション強化に乗り出しているが、まだ現状を打破できていない。酒井宏は「試合に出られないのは、まだまだアピールが足りないから。学ぶべきものは多いし、今は我慢するしかない」。
日本代表アルベルト・ザッケローニ監督（６０）は今後の飛躍を見込んで酒井宏を招集しているが、サッカー選手として成長期と言える２２歳で、コンスタントに試合に出られないのは大きな痛手。ゲーム感覚も失われつつあり、パフォーマンス低下も否めない。
一方で、同世代で左右両サイドを難なくこなす、ＤＦ酒井高徳（２２）が急成長中。ドイツの名門シュツットガルトでレギュラーとして活躍し、日本が臨んだＷ杯アジア最終予選ヨルダン戦（３月２６日）では、ついに先発出場も果たした。酒井宏の座を脅かす存在になっている。
日本代表のサイドバックには不動のレギュラーであるＤＦ長友佑都（２６＝インテル）とＤＦ内田篤人（２５＝シャルケ）に加え、実力者のＤＦ駒野友一（３１＝磐田）が控える。存在感の薄い酒井宏は今後、巻き返すことができるのか。
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