巨人が4日のDeNA戦(横浜)にも7―4で勝ち、開幕から引き分けを挟んで無傷の4連勝となった。ジョン・ボウカー外野手(29)がチーム今季初の満塁弾を放つなど好調な打線の一方、注目されたのはWBCから復帰後初先発の澤村拓一(25)だった。制球に苦しみながらも6回4失点で初勝利をマークしたが、その内容以上に首脳陣は「ある行動」をチェックしていたという。
内容そのものは決して良くなかったが、首脳陣の澤村評はグンと上がった。川口投手総合コーチ(53)は「軸足をしっかり固めて、高い位置でセットして角度をつけて投げている。(フォームも)試行錯誤してるし、本人も『変わらないといけない』というのがある」と語れば、原監督も「ボールの走りもいいし、気持ちの部分も全体の視野というものが広がってきたと思う」と評した。
それもそのはず、実は原監督が気にしていたのは内容を超えた部分だった。技術面もさることながら、澤村が試合中に時おり行っていた“ある行動”がなくなったかどうかを今季の活躍のカギとしてチェックしていたという。
澤村の課題といえば「自分の世界に入ってしまい、周りが見えなくなる」と指摘される精神面だった。それを象徴する動きとして原監督が気にしていたのは「相手をしっかり打ち取ったときでも、自分の納得いくボールじゃないとその場で首をかしげたり仏頂面をする」(チーム関係者)こと。そしてシーズン後、原監督は「あの行動は相手への尊敬の念を欠いている。相手がいるからこそ自分がいるということを忘れてはいけない」と澤村に説いたという。
澤村の今後の飛躍は、技術以上に精神面の成長にかかっていると指揮官はみている。それだけに、WBCを経て初先発となったこの日は、その成長具合を見るいい機会だったのだ。
味方の大量リードを守れなかったこともあり、この日は一貫して表情がさえなかった澤村だったが、相手を見下すようなしぐさは一度もなかった。内容はともかく、指揮官としてはまずは合格点といったところだろう。原監督が「今季のキーマン」に挙げている背番号15。次回は結果も残してほしいところだ。
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