新日本プロレス７日の両国国技館大会で桜庭和志（４３）が右肘脱臼のアクシデントに見舞われた。桜庭は柴田勝頼（３３）との師弟コンビで永田裕志（４４）、後藤洋央紀（３３）組と激突した。タッグ戦ながら柴田は後藤との同級生対決に専念。お互いがそれぞれの標的を定め、桜庭は永田と一騎打ち状態となった。

　そして永田に岩石落としをかけられたところで事態は急変。桜庭は後方に投げられながらもクラッチを切り、自らの体を浴びせて切り返した。だが、桜庭は右手からリングに着地。全体重がのしかかり、ヒジはあらぬ方向へ折れ曲がってしまった（不自然に突き出てしまったヒジの骨＝囲み写真）。当然、続行は不可能でレフェリーが即座に試合を止めた。

　柴田はやり場のない怒りを押さえきれず、永田と後藤の顔面を張り「１人で２人とやってやるよ。文句ねえだろ！！」と豪語。一方の桜庭は無言のまま永田と握手を交わし、ジェスチャーで再戦を意思表示した。永田も「申し訳ないけど、一日も早く治してほしい」と言えば、後藤も「不完全燃焼」と抗争継続に意欲をみせた。

「右肘関節脱臼」と診断された桜庭は、骨折の疑いもあるため８日に精密検査を受ける。全治未定で、長期離脱の可能性も出てきた。