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【大リーグ】

ダル、5イニング3失点も2勝目 また右手薬指の皮むけて降板

2013年4月9日 紙面から

◇レンジャーズ7−3エンゼルス

 【アーリントン大城和美】ダルが苦しみながらも2連勝を飾った。ダルビッシュ有投手(26)は7日(日本時間8日)、当地でのエンゼルス戦に先発。5イニングを6安打3失点にまとめ、2勝目を挙げた。完全試合にあと1人と迫った前回登板に続き、右手薬指の皮がむけるアクシデントが発生。5四死球と制球が定まらない中、要所を締めて乗り切った。薬指の状態が順調ならば次回登板は中4日で12日(同13日)のマリナーズ戦。岩隈久志投手(31)との日本人対決となる。

 さえない表情でマウンドを降りた。5イニングで3失点。85球を投げ終え、ダルビッシュが右手を気にしながらベンチに戻る。「きょうは100%ではなかったが、何とか試合をつくれた。薬指? 細かく言う必要はないと思う。実際チームは勝っているんで」。チームを勝利に導いた右腕は、アクシデントには触れずに試合を振り返った。

 立ち上がりから苦しんだ。初回は四球、死球、四球で無死満塁に。トランボに甘い変化球を打たれるなど2点を失った。5回にも連打を浴びて失点。3四死球以上は不振を極めた昨夏、8月12日のタイガース戦以来。変調の理由は、“完全未遂”の前回登板だ。

 「前回と同じように皮がめくれていた」。球団広報が発表した右手の状態。今季初先発となった2日のアストロズ戦は完全試合にあと1人と迫ったが、その裏で右手薬指の皮がめくれていた。この日も“再発”し、ワシントン監督が「5回に(状態を)チェックして交代した」とストップを命じたのだ。

 「コントロールが難しい状況だった。その中で自分が制球できる球を選んだ。マメ? はがれただけです」。試合後は状態を気にする報道陣を前にサラリ。万全ではなく初回は直球も変化球も入らなかったが、2回以降は要所で厳しいところをついて見事に乗り切った。次回登板は薬指が順調ならば12日のマリナーズ戦。岩隈と投げ合う可能性が高い。

 「自分の治癒力次第。投げられるようにしっかりと調整する」。負傷していながら2連勝。どんな状態でも試合をつくるエースが、3連勝をかけてシアトルに乗り込む。

 

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