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任秋子民族舞踊団特別公演、東京で盛大に

「在日の舞踊界の恩人」

「アリラン」を踊る任秋子さん

一方、5日夕、崔承喜生誕100周年を記念して任秋子民族舞踊団特別公演「名作は世紀を越えて」が、東京・王子の北とぴあで盛大に開かれた。

公演には総連中央民族圏委員会金尚一副委員長、同韓貞淑副委員長、李龍秀・金剛山歌劇団団長をはじめ在日同胞、日本の市民ら約800余人が会場に足を運んだ。

この日の公演は、1年前から、朝鮮の人民俳優で在日舞踊家の草分けでもある任さんが、在日の朝鮮舞踊の今日の隆盛発展を導いた崔承喜への恩返しの意味を込めて、約1年前から企画・準備をしてきたもの。

公演には任秋子民族舞踊団メンバーと共に、金剛山歌劇団舞踊部も出演し、花を添えた。

舞台では崔承喜の代表作である「牧童と乙女」、「荒波を越えて」などと共に、舞踊一筋65年の道を歩んできた任秋子さんが創作した「鳳扇舞」「草笠童」などの独舞、群舞13作品が披露された。最後に、任秋子さんが、「在日の舞踊界にとってかけがえのない功績を残した崔承喜生誕100周年を共に祝えたことは、意義深く、幸せなこと。これからも朝鮮舞踊のすばらしさを次世代につないでいきたい」と謝意を述べると会場からは大きな拍手が送られた。

この日の公演を観覧した日本キリスト教協議会の糸井玲子さん(86)は、「今から74年前、私が12歳のとき、崔承喜の舞台を小樽で観たことがある。息を呑むほどきれいで、今も目に焼きついている。今日の任さんの舞台も華麗で素敵だった。日朝のこの100年は日本の取り返しのつかない罪で刻まれているが、生きている限り、このことを償っていきたいと思う」と述べた。

また、この日の舞台に出演した河正姫、愛順さん姉妹の弟、河英哲さん(38)は「今日はあぼじはじめ家族8人で観に来た。仕事や子育てをしながら一生懸命に練習して舞台に立った姉たちを誇りに思う。これからも舞踊を通じて民族の心を伝えていってほしい」と述べた。

( 朴日粉 2011-12-09 12:28:17 )