神奈川県警は22日、伊勢佐木署刑事1課が1992年から2004年までに取り扱った傷害事件など計106件を放置したまま時効が成立し、送検していなかったことを明らかにした。
当時の刑事1課長や係長ら計40人から事情を聴き、意図的に放置したものはなかったと判断。引き継ぎの不徹底など管理のずさんさが原因だったとして、うち10人に業務上の指導をした。
計106件は傷害や器物損壊、暴行、恐喝容疑などの事件で、このうち告訴状を受理したのは68件だった。県警は106件のうち32件を送検し、被害者13人に経緯を説明、謝罪した。残りの事件も今後送検するが、いずれも時効のため不起訴になるとみられる。
県警によると、傷害事件の被害男性から昨年3月、捜査結果の問い合わせがあり、署員が署内の倉庫を調べたところ、段ボールから放置されたままの被害届や、100点以上の証拠品が次々と見つかった。いずれも時効のため不起訴になるとみられる。県警は「不適切で遺憾。おわびいたします」と陳謝し、再発防止に努めると話している。〔共同〕
神奈川県警、事件放置
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